金融庁、千葉銀の処分検討へ 「仕組み債」めぐり監視委が勧告方針

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 証券取引等監視委員会は、高い利回りをうたうが元本割れのリスクもある金融商品「仕組み債」の販売をめぐり、千葉銀行と傘下のちばぎん証券を行政処分するよう金融庁に勧告する方針を固めた。

 金融庁は勧告を受ければ、業務改善命令などの処分を検討する。

 仕組み債は金融派生商品デリバティブ)を組み込んだ債券。比較的高い手数料を得られることから、地銀が販売に力を入れていたが、投資家が被った損失をめぐるトラブルが相次いでいた。

 金融庁は昨年8月、「仕組み債はリスクやコストに見合う利益が得られない場合がある」などとして、仕組み債を販売する金融機関の監督を強化する方針を決定。日本証券業協会も2月に仕組み債の販売についてガイドラインをまとめるなど、自主規制に乗り出していた。

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