フェルメール「真珠の耳飾りの少女」 よみがえった360年前の姿
ハーグ=杉山正
360年前の耳飾りの少女の姿は――。
オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館は8日、17世紀の画家ヨハネス・フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」が1665年ごろに描かれた当時の色彩を、最新のデジタル技術を使って再現して公表した。
同美術館は、2018年からの科学的調査で、使われていた顔料の種類を特定。さらに、背景に描かれていたカーテンや少女のまつげ、左上の署名などの存在を確認していた。
今回、調査で得たデータを使いながら、デジタル技術を駆使して変色前の色を計算。ひび割れを補修するなどして当時の絵を画像として再現した。変色によって肉眼では確認できなかった細部が、最新技術で浮かび上がった。再現後は、全体的に鮮やかになり、緑色のカーテンや茶色いまつげ、署名が見えるようになった。
また、実物の絵を精密に3D…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら