岸田首相、ゼレンスキー氏と電話会談 ダム決壊で500万ドル支援へ
岸田文雄首相は9日午後、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で約30分協議した。ロシア軍の占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ・ダムが決壊して洪水が発生した問題を受け、被害を受けた住民へ国際機関を通じて500万ドル(約7億円)規模の緊急の人道支援を行う考えを伝えた。
松野博一官房長官は9日午後の記者会見で、電話協議で首相から、「ウクライナ国民に対するお見舞いと連帯をあらためて表明した」と述べた。さらに、「洪水の影響を受けた住民に対する500万ドル規模の緊急人道支援を、国際機関を通じて早急に実施する予定を伝えた」と明らかにした。
林芳正外相は9日午前の記者会見で、国連の情報として少なくとも1万6千人が避難し、数千人の飲料水の供給が脅かされているとしたうえで、「ロシアによる侵略がなければ今回の事態が起こることはなかった」とロシアを非難。「洪水の被害を受けた住民に対する緊急の人道支援を早急に実施すべく、鋭意調整を行っている」と述べた。
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