渡し船、大雨で流され25キロ先の「故郷」に 就航式と同じ日に発見

戸村登
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 愛知県豊橋市は、豊川の渡し船「牛川の渡し」で長年活躍し、2日からの大雨で隣の田原市の海岸に流れ着いた「ちぎり丸」を廃船にすることを決めた。船底に穴が開くなど損傷が激しく、修復は難しいと判断した。

 市土木管理課によると、「ちぎり丸」は、田原市宇津江町の造船所で1997年に建造された。今回の大雨で行方が分からなくなり、6月4日に渡し場から約25キロ以上離れた海岸で見つかった。建造された造船所と同じ地区で、しかもその日は26年前の就航式と同じ日だった。

 市の担当者は「就航式をした6月4日に、うまれた宇津江海岸で発見されたことに運命的なものを感じる」と驚いていた。(戸村登)

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