シャープ社外取締役に「ユーチューブ」共同創設者 株主総会で提案へ
中村建太
シャープは、米動画投稿サイト「ユーチューブ」の共同創設者のスティーブ・チェン(陳士駿(ちぇんしじゅん))氏を、社外取締役に起用する。27日に開く定時株主総会に選任議案を諮る。同氏の起用理由について、「ユーチューブを始めとする多くの事業の創立に携わってきた企業家としての豊富な経験と幅広い知識を有している」と説明している。
チェン氏はイリノイ大から米決済大手ペイパルに入社。同僚2人とともに2005年にユーチューブを設立し、CTO(最高技術責任者)を務めた。翌06年にはユーチューブを16億5千万ドル(当時の為替レート換算で約2千億円)で米グーグルに売却した。現在は投資ファンドを運営している。
シャープの23年3月期決算は、液晶パネル事業の不振によって純損益が2608億円の赤字に転落。事業の立て直しが課題となっている。株主総会にはチェン氏のほか、呉柏勲(ごはくくん)社長兼CEO(最高経営責任者)など計4人の取締役選任議案が諮られる。(中村建太)
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