【そもそも解説】仕組み債って何? 3カ月で元本の8割を失った例も
編集委員・中川透
証券取引等監視委員会が、高い利回りをうたうが元本割れのリスクもある複雑な金融商品「仕組み債」の販売をめぐり、千葉銀行と傘下のちばぎん証券、武蔵野銀行(さいたま市)を行政処分するよう金融庁に勧告しました。仕組み債をめぐっては、購入者が大きな損失を抱えたり、販売した金融機関とトラブルになったりするケースが目立っています。仕組み債とはどういうもので、何が問題なのでしょうか。
Q そもそも仕組み債って何?
A 金融商品の一つで、特別なしかけ(仕組み)をとり入れた債券のことだよ。金融商品は主に、企業の株式と、国債などの債券がある。債券は一般に株式よりもリスク(価格の変化)が小さく、元本を失いにくいとみられている。債券という言葉のイメージから、顧客は債券だと投資しても元本割れしにくいと考えがちだ。しかし、仕組み債は特別なしかけを組み込んでいて、大損を抱えることもある。投資被害を訴える人が多いんだ。
Q どんな商品が売られていたの?
A よく売られていたのが、特…
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