民放連会長「NHK、ガバナンスに問題」 不適切な予算措置巡り指摘

堀越理菜
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 NHKが未認可の衛星放送(BS)番組のネット配信を巡り不適切な予算措置を行っていた問題で、日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長(フジテレビジョン副会長)は9日の定例会見で「ガバナンスおよび内部統制上に問題があったのではないかと考えている。再発防止も含めて、今後どう取り組まれるか注視する」と語った。

 一方で、今回の問題が、NHKのネット業務の位置づけを放送と同等の必須業務にするかどうか話し合う総務省の有識者会議の議論に影響するかどうか問われると、「直接BSのことを話し合っているわけではないのでダイレクトにはないと思う」と述べた。

 遠藤会長は、NHKのネットの必須業務化に関しては、「NHKは何をおやりになって、何をおやりにならないかということを発信していただくことが肝要。放送におけるNHKとインターネットにおけるNHKが全く同義になってしまえば、結果として、際限のない拡大に至ってしまう」と指摘。情報の公開を前提に取り組むよう求めた。(堀越理菜)

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