山本コウタローさんへの「献杯」 北山修、岡田晴恵…引きつけた熱情

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内田快
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 「山本先生に献杯したい。出会いがなければここにはいなかったので」

 白鷗大硬式野球部の金田健史部長が、雨が降り始めた空を見やりながら、静かに言った。

 6日、神宮球場での全日本大学選手権の初戦に勝利した夕方のことだった。

 山本コウタローさん。

 「走れコウタロー」「岬めぐり」などのヒット曲で知られるミュージシャンだ。白鷗大では、社会学の教授とともに、硬式野球部の部長も長く務めた。

 思い入れは深く、5年前の全日本大学選手権前の壮行式では、山本さんは「勝ってくれ」という思いのあまり、10分以上演説をぶって、早く料理を食べたい部員らをじりじりとさせたこともあったという。

 山本さんは4年前に大学を定年退職し、昨年7月に73歳で亡くなった。

 「退職されるタイミングで『次やってくれるのは君しかいない』と言われたんです。しつこく言われました(笑)」

 金田部長はいま、もともと関わっていた軟式野球部の監督との二足のわらじをはいている。「応援してくれる人をつないだのが山本先生です」

 その山本さんの在職時、教授…

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