経済界が求めた特定2号対象拡大 「外国人に選ばれる国」になれるか

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西尾邦明 高橋豪 織田一
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 外国人労働者の事実上の永住につながる特定技能2号の対象分野が大幅に広がることになった。深刻な人手不足に直面する業界の声に押された形だが、「熟練した技能」という要件のハードルがあり、2号がどれだけ増えるかは未知数だ。

 2号の対象分野の拡大について、経団連の十倉雅和会長は5日の記者会見で「少子化の影響で生産人口が減る中で、非常に歓迎すべきことだ。家族も含めて日本社会に溶け込めるようなバックアップもしていかなければいけない」と語った。

 人手不足に悩む業界が多い一…

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    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2023年6月10日9時4分 投稿
    【視点】

    この「外国人に選ばれる国」になれるか、という点が最大の問題だ。コンビニバイトの外国人たちが給料の目減りで日本に見切りをつけようとしている昨今、内向きの都合だけで「門戸開放」して、果たしてどれだけ効果があるのか。 どうも、十年前にすべきだっ

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    浅倉拓也
    (朝日新聞記者=移民)
    2023年6月10日8時21分 投稿
    【視点】

    試験のハードルが高くなければ、かなり多くが2号を希望するような気もします。特にある程度日本語や日本の生活に慣れると、賃金面とは別に、日本の生活に心地よさを感じる人が多いようです。日本でしか暮らしたことのない身には分かりにくいですが。日本の何

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