柴咲コウさん、長靴姿で田植え 大河ドラマ「おんな城主直虎」の縁

大平要
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 俳優の柴咲コウさんが9日、浜松市北区の久留女木棚田を訪れ、地元の人たちと田植えをした。柴咲さんは2017年の大河ドラマ「おんな城主直虎」で井伊直虎役を演じ、この地でも撮影が行われた。

 地元の耕作者らでつくる「竜宮小僧の会」のメンバーの指導を受けながら、苗を1本ずつ丁寧に植えていった。長靴がぬかるみに入り、助けてもらう一幕もあった。

 棚田の起源は諸説あるが、戦国時代に井伊家の協力で開墾が進んだという言い伝えもあるという。農林水産省の「つなぐ棚田遺産」にも認定されている。

 同会によると棚田は約7・7ヘクタールに約800枚が広がるが、農家の高齢化などで休耕地も増えている。会は棚田や景観を保全しようと、15年に立ち上げた。

 16年秋と17年夏の2回行われたドラマの撮影も、会のメンバーが手伝った。柴咲さんからは、地域のためにできることはないかと、申し入れを受けたという。

 会長の西本有一さんは「ドラマの時には脚光を浴びた。柴咲さんがきてくれたことで、興味を持つ人が増えてくれればうれしい」と期待する。

 柴咲さんにとっては、約6年ぶりの訪問となった。「ドラマで縁ができた土地を訪れることができて、感慨深い。自然豊かな場所を守ろうという、地元の人たちの思いは素晴らしいと思う」と話した。(大平要)

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