「秘密情報だ。見てみて」 トランプ氏の発言、起訴状が詳細を明かす

有料記事アメリカ大統領選挙2024

ニューヨーク=中井大助
[PR]

 トランプ前米大統領が機密文書を持ち出した問題をめぐり、フロリダ州の連邦地裁はトランプ氏に対する起訴状を開示した。

 トランプ前米大統領は従来、機密文書を保管していたことを認めつつ、「機密は解除されていた」と主張してきた。だが、9日に公表された特別検察官の起訴状は、トランプ氏が大統領退任後、機密だと認識しながら他人に文書を見せていたとの見解を明らかにした。また、米国や外国の核戦力を含む軍事力などに関する、極めて機密性の高い文書をホワイトハウスから持ち出したとも指摘している。

 「大統領であれば機密解除することができた」。起訴状では、トランプ氏が2021年7月21日にニュージャージー州のゴルフクラブで作家の取材に応じながら、そう発言した様子が紹介されている。大統領を退任してから約半年後だ。

 取材には出版社の関係者やトランプ氏の側近2人も同席していたが、機密文書を入手し、閲覧する権限は誰も持っていなかった。特別検察官は、この取材の録音を入手しているという。

 取材の直前、米メディアは…

この記事は有料記事です。残り1020文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

アメリカ大統領選挙2024

アメリカ大統領選挙2024

民主党のバイデン氏が2期目を狙う。共和党では復権に向けトランプがリード [もっと見る]