「ちびまる子」脚本家も伝えたい生き様 中村哲医師の本、相次ぎ出版

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高木智子
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 アフガニスタンで武装集団に殺害された医師の中村哲さん(享年73)の姿を描いた本が相次いで出版されている。凶弾に倒れて3年余り。筆者に共通するのは、人道支援に命をかけた中村さんの生き方や志を伝えたいという思いだ。

 「仁義ある戦い」(忘羊社)は、今年2月に出版された。著者は、中村さんの料理番だった高校教師、杉山大二朗さん(47)=福岡県福津市。アフガンで中村医師と過ごした泣き笑いの日々を、漫画とエッセーでつづった本だ。

 東京で漫画家を目指していた杉山さんが、夢破れてアジアで放浪の旅をしていたとき、アフガンで井戸を掘り、用水路をひく中村さんの活動を知った。

 2005年、29歳。体格がいい杉山さんを見た中村さんは「君は現場やな。事務所で座っておくのはもったいない」。土木作業の担当になり、用水路のそばに柳を植えていった。

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