相馬野馬追、来年から5~6月に開催へ 馬2頭が死に、猛暑で前倒し

大月規義
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 「相馬野馬追」の日程変更を話し合う検討会(委員長・門馬和夫福島県南相馬市長)が10日、福島県南相馬市で開かれ、これまでの「7月末開催」を見直し、来年から「5月下旬~6月上旬」に変更する方針を決めた。今年の猛暑で武者や観客、馬に熱中症が多発したことから、日程の前倒しを決定。検討会は月内に具体的な日程をまとめ、文化庁などと協議に入る。

 今年7月29~31日の野馬追は最高気温が35度を超え、熱中症やその前兆の症状で救護所が対応した騎馬武者と観客は同市内で昨年の4倍となる計83人(うち11人が救急搬送)だった。馬も111頭が「日射病」になり、2頭が死んだ。

 6月の相馬野馬追執行委員会では、日程の変更は早くても2025年度からとしていたが、被害の大きさを重く受け止めた形だ。

 検討会は関係自治体の首長や騎馬会、商工団体などの代表で構成される。出席者からは「これからも温暖化は続く」「来年もこの時期でやるなら(馬主から)馬は貸さないと言われている」「動物虐待だと責められるのではないか」などという意見があった。一方、時期を変えると、行事を支えるボランティアが手配できるかとの懸念が神社側から上がったが、人繰りについては行政も協力する考えを示した。

 ただ、野馬追は国指定の重要無形民俗文化財のため、文化庁の承認が必要だ。門馬氏は記者会見で「PRなど周知期間を含めると、遅くとも年内には正式決定したい」と話した。

 また、馬が2頭死亡したことへの批判が市に寄せられたことを明らかにしたうえで、「人馬一体の伝統行事であり、馬は大切にしてきた。誤解、心配を払拭(ふっしょく)する必要があるということで検討会で一致した」とも説明した。大月規義

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