掛川3城の魅力を知って ゲームや謎解き、城ファン以外にもアピール

大海英史
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 徳川家康戦国武将が攻防を繰り広げた掛川城、高天神城跡、横須賀城跡の掛川3城を知ってもらおうと、静岡県掛川市は人気ゲームやスマホを使った謎解きで3城をよみがえらせる。若い人にも親しみやすくしたり、全国から参加しやすくしたりして、魅力を伝えたいという。

 3城は15~16世紀に築かれたとされ、掛川城と高天神城は家康が武田軍などと戦う舞台としてNHKの大河ドラマ「どうする家康」でも登場した。掛川城は1994年に国内で初めて木造で天守閣が再建され、山城の高天神城跡には堀切や井戸など、平山城の横須賀城跡は天守台跡や復元された石垣などがある。

 掛川市は9月末から、家庭用ゲーム機ニンテンドースイッチ」などの人気ゲーム「マインクラフト」上で、バーチャル高天神城を公開する。常葉大学造形学部(静岡市)の協力で、可能な限り忠実に城を再現した。

 ゲームでは城内を歩いたり、新しい堀や建物を配置して独自の高天神城に仕立てたりできるほか、徳川軍と武田軍に分かれて合戦もできるという。事前に市の申し込みフォームに登録し、IDとパスワードを取得して参加する。

 11月18日には謎解きイベントを開く。掛川駅を出発し、スマホでヒントを確認しながら3城にまつわる問題を解き、七つのポイントをめぐって掛川城周辺まで歩いていく。お城好きだけでなく、謎解きプレーヤーにも来てほしいという。

 来年4月には掛川城天守閣が復元されてから30年を迎える。「どうする家康」が終了して関心が薄まった後、知名度を県内だけでなく全国にどう広げていくかが課題になる。市は市民やお城好きらを呼び込むため、開門30周年記念事業を進め、武者行列や大茶会、3城連携事業などを検討していく。(大海英史)

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