対馬市の比田勝市長、来年3月の市長選「前向きに検討」

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 長崎県対馬市の比田勝尚喜市長は14日、市議会の一般質問に対する答弁で、来年3月に任期満了を迎える市長選(2月25日告示、3月3日投開票)について「3期目の出馬を前向きに検討している」と述べた。立候補をめぐり踏み込んだ発言をしたのは初めてとみられ、近く正式に表明するという。

 坂本充弘議員の質問に答えた。比田勝市長は「これまでの自身の取り組みなどを顧みて、対馬市の将来を見据えながら出馬に向けて前向きに検討している」と話し、立候補に意欲を示した。

 議会では、原発使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物核のごみ)の最終処分場誘致で、国の選定プロセス第1段階の「文献調査」を推進する請願が採択された。受け入れを巡って賛否が分かれている。文献調査は市長が応募するか、国からの申し入れを受け入れなければ進まないため、市長選で大きな争点になることが予想される。

 文献調査の是非の判断について、比田勝市長は今議会中に明らかにする意向を示している。記者団に「(出馬の有無と賛否表明との)同日発表も否定しない。ここまでいってしまったら長引かせるわけにもいかない」と述べた。

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