藤井聡太のいる時代を、将棋界の歴史として刻む。止まらない防衛ロード、A級で始まった対局。疾走した2022年4月から8月までの記録。
将棋界は「年」以上に「年度」で区切られる。藤井聡太の2022年度は対局ではなく祝宴でスタートした。4月11日、都内で行われた第71期王将就位式に出席。通算獲得タイトルは早くも7期目を数え、就位式を象徴する黒紋付き羽織はかま姿も見慣れた印象になった。
史上初の四冠対三冠のタイトル戦となった同年1、2月の七番勝負では渡辺明を4勝0敗と圧倒して王将位を奪取。史上最年少、史上初の10代での五冠となった藤井は謝辞で「4連勝は実力以上の結果だったのかなと」と振り返りながら「今シリーズで感じた課題を来期は修正できるよう精進して参りたいと思います」と前を見据えた。
副賞に希望したのは、やや意外な印象もある高級ドライヤー。「今までの家のものは長らく使っているということもあって、せっかくなので(笑)。高級なドライヤーはほとんど使う機会がなかったので楽しみ」
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