シェア2%のマツダ、生き残れるか EV化「意思あるフォロワー」で
経済インサイド
マツダが独自技術のロータリーエンジン(RE)の量産を今年、復活させた。乗用車を直接動かすのではなく、REを外部から充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)のバッテリー用の発電機として使う車を11月に発売する。開発の表明から5年、同社のシンボルであるREの火を絶やさないための技術者の努力が実を結んだ。
今月上旬、報道陣にREの組み立てラインが公開された。熟練の従業員らが手作業で、REの気密性を保つための部品や、特徴であるおむすび形のローター(回転子)を慎重に手作業で組み付けていた。
本格的な生産は今年6月から始まった。「いつか、再びREをつくるという夢を見て技術をつなげてきた」。宮脇克典本社工場長の感慨はひとしおだ。
REを搭載するのは、SUV(スポーツ用多目的車)タイプのPHV「MX―30 Rotary―EV」。電池での航続距離は107キロと買い物や通勤などの日常使いは十分まかなえるが、さらに50リットルのガソリンタンクを使ってREが発電し、計算上は800キロ超走れる。価格は税込み423万5千円から。
上藤和佳子主査は「電動車な…
- 【視点】
個人的な話で恐縮だが、マツダ車ユーザーであり大のマツダ・ファンだ。以前は別の会社の車を愛用していたのだが、8年前に買い替えるときにいろいろ調べてマツダの魅力に取り付かれた。その魅力は、他者を追随せず独自の哲学を追究するニッチプレイヤーという
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