トヨタ、EVに新技術ギガキャスト 巻き返しへテスラ流モノづくり
稲垣千駿 江口英佑
トヨタ自動車が電気自動車(EV)の開発で、大型の鋳造設備を使って部品を一体成型する「ギガキャスト」を採用しようと取り組んでいる。例えば、今は86の板金部品を使い、33のプレス工程を経てつくる車体の後部を1度の工程でつくってしまうものだ。2026年に発売するEVの生産から採用し、ほかの生産技術も組み合わせ、開発費を従来の半分にすることを目指すという。
愛知県みよし市の明知工場で13日、ギガキャストで部品をつくる試作機が公開された。高さ6メートル、総重量400トンほどの大型設備の中の金型に、「ドン」という音とともに溶けたアルミ合金を高速、高圧で射出。十数秒で700度から250度まで冷却すると、あっという間にロボットが金型から完成した車体の後部を取り出した。
「1年も経たずに形にした」…
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