【清宮克幸の目】格上の相手に勝つ条件を、日本は満たしていなかった
日本ラグビー協会副会長
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会 1次リーグD組 イングランド34―12日本
勝負のあやは後半17分ごろの攻撃にあった。相手のミスをきっかけに自陣から松島、ライリーが長駆。絶好機を迎えた日本だが、敵陣深くで流(ながれ)のパスをバルが落とした。トライを取れていれば、おそらく19―20の1点差。たらればを言っても仕方ないが、あのミスで勝利は遠のいた。
ロングゲインの後、プロップに球を渡す判断は私の中ではあり得ない。好機は司令塔に託し、速さや強さを持つランナーに仕留めさせる指導をしていた。流は一拍ためて、持つべき選手にパスしてほしかった。
キックを使いながら時間を削り、終盤勝負に持ち込む作戦だった。後半途中まで、ある程度うまくいっていたように見える。しかし格上に勝つ条件を、日本は満たしていなかった。
一つは許してはいけない失点…
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