ロシアのラブロフ外相と中国の外交部門トップの王毅(ワンイー)共産党政治局員兼外相は18日、モスクワで会談した。ロシア外務省によると、両者は「反ロシア、反中国を含む米国の国際舞台での行動に対して両国は近い立場にあると確認した」といい、今週始まる国連総会などを念頭に米国への対抗で協調する姿勢を示した。
タス通信によると、ラブロフ氏は「グローバルサウスの国々との良好な関係により、我々は東アジア首脳会議や主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で前向きな結果を得た」とし、「ロシアと中国の協力は、世界情勢での公正さの確保に重要だ」と主張した。
今月、インドで開かれたG20サミットでは、共同宣言にロシアのウクライナ侵攻を非難する文言が盛り込まれなかった。ロシアは中国やインドなどと緊密に連携し、今後も国際会議でのロシア非難を阻止する考えとみられる。
一方、中国側の発表によると、王氏も「中ロは国連の安保理常任理事国として世界の戦略的安定に重要な責任を持っている」と、国際舞台での両国の役割の重要性を強調した。米国などを念頭に「覇権主義や陣営対抗の(時代に)逆行した動きに対して、中ロは世界秩序をより公平で合理的な方向に前進させるべきだ」とした。
10月に迫る重要イベント
今回の会談では10月に北京…
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