岸田首相、国連総会で米国に出発 ウクライナ情勢や核軍縮を議論

ウクライナ情勢

西村圭史
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 岸田文雄首相は19日、国連総会に出席するため、米ニューヨークに向けて羽田空港から政府専用機で出発した。現地時間19日午後(日本時間20日午前)に一般討論演説に臨む。ロシアのウクライナ侵攻などで対立や分断が深刻化する国際情勢を念頭に、協調重視の姿勢や国連の機能強化を訴える予定だ。

 首相は出国前、首相官邸で記者団に対し「G7広島サミット主要7カ国首脳会議)での成果をさらに発展させ、さらなる議論につなげていかなければならない」と語った。

 20日にはウクライナ情勢に関する安全保障理事会の首脳級会合にも出席し、ロシアを強く非難し、国連憲章の原則に基づくウクライナの平和を実現するよう訴える予定だ。日本の首相の出席は7年ぶりで、ゼレンスキー大統領も出席する見通し。首相はゼレンスキー氏との会談は想定していないとする一方、同席する会議の前後などで「立ち話などはあるかもしれない」と述べた。

 このほか、「核兵器のない世界」を目指して、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)への関心を高めるためのハイレベル記念行事を豪州などと共催するほか、「持続可能な開発目標(SDGs)」を巡る各国の取り組みを点検し、加速化を議論するため4年に1度開かれる「SDGサミット」にも出席する予定だ。(西村圭史)

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