土砂搬出現場で死亡事故、崩れた暗黙の了解 ダンプ運転手が語る予兆

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小野太郎
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 辺野古の海を埋め立てる土砂を、ダンプカーが次々と運び入れていく。沖縄県名護市の西海岸にある「安和(あわ)桟橋」は、米軍普天間飛行場の移設工事が進む東海岸の辺野古に、土砂を搬出する拠点となっている。

 その出入り口を横切る歩道に、警備員がオレンジ色のフェンスを張るようになったのは8月からだ。ダンプの前をゆっくり歩いて抗議する人の行動を制限するため、沖縄防衛局が指示した。同職員や警備員の許可がなければフェンスは開かない。それでも、約200台のダンプが1日に何度も出入りするのを少しでも遅らせようと、今も数人が抗議を続ける。

 土砂運搬の仕事に就くダンプ運転手の男性は、その光景を毎日、運転席から眺める。

 設置のきっかけは、6月28日の事故だった。梅雨明けの晴れた日、男性が会社で車両を点検していると、車載無線から運転手仲間の慌てた声が飛び込んできた。

 「ダンプが人をひいた。安和桟橋だ」

 県警によると、桟橋から国道へ出ようと左折したダンプが、警備員の男性と抗議者の女性をひいた。警備員は亡くなり、女性も重傷を負った。

 事故の予兆はあった。

変化した交通誘導 防衛局は「指示していない」

 桟橋では、ダンプが運んでき…

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この記事を書いた人
小野太郎
政治部|防衛省担当
専門・関心分野
国内政治、沖縄、安全保障
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    木村司
    (朝日新聞社会部次長=沖縄)
    2024年12月30日10時11分 投稿
    【視点】

    辺野古の埋め立てのための土砂を運ぶダンプカーの運転手は何を思うのか。貴重な証言です。仕事納めの翌28日には新たな「着手」がありました。想定外の軟弱地盤が見つかり、政府が「代執行」という前例なき手段で、沖縄県知事の権限を奪って承認した地盤改良

    …続きを読む