[PR]

 ◆目黒の5歳児事件で国に要望

 目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(5)が虐待を受けて死亡したとされる事件を受け、小池百合子都知事は13日、新宿区の都児童相談センターを視察し、業務体制などを確認した。小池知事は児童相談所の職員を増やす方針を打ち出しており、この日は国に対しても、虐待に関して児相が情報収集しやすくなるような対策の強化を要望した。

 小池知事は、センターで子どもや保護者に対する援助方針について児童福祉司や児童心理司ら約90人の専門職が週1回話し合う会議に出席した。虐待など60件の案件が話し合われたといい、視察後、報道陣に「(児相で対応する)件数がうなぎ登りに増えている」と強調。「効率的かつ有効に働いてもらうため、どれくらいの人数が必要なのか詰めたい」と語った。

 事件をめぐっては、結愛ちゃんの一家が香川県から都内に引っ越してきた際、引き継ぎに問題がなかったかが焦点となっており、小池知事も「情報共有が十分ではなかった」と言及。都は検証作業を進めている。

 厚生労働相あての要望書では、関係機関から児相への虐待に関する情報提供の義務化などを求めた。

 都内では今年度、11カ所の児相に児童福祉司が273人配置されているが、児童福祉法の配置基準(297人)に達しておらず、増員が課題となっている。

(斉藤寛子)