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 弥生時代から古墳時代の集落遺跡「烏丸綾小路遺跡」(京都市下京区)から、弥生時代中期初頭(紀元前400~300年ごろ)の集落跡が見つかった。京都市埋蔵文化財研究所が26日に発表した。この頃の水田跡や竪穴建物跡などがまとまって見つかるのは京都府内では珍しいという。

 市立下京雅小学校の新校舎建設に伴って発掘した。同研究所が昨年10月から約2900平方メートルを調査した結果、最大幅約22メートルの川とみられる自然流路を発見。流路の土壌からは人間の足跡や多数の稲のもみ殻などが見つかり、大雨によるとみられる土砂流入で埋まった後に水田として利用された跡が確認された。

 流路の西側には9棟の竪穴建物跡があった。建物は円形で、直径は約3~6メートル規模とみられる。流路や竪穴建物からは、大量の弥生土器が出土。石包丁や石斧(せきふ)、石鏃(せきぞく)などの石器も多数見つかった。石器や管玉を作るための工具や製作時に出た破片もあり、この場所で石器や管玉を作っていたこともわかった。

 同研究所の担当者は「居住域と稲の生産域、手工業生産の痕跡がまとまって見つかったのは、当時の集落の構造を解明する上でも貴重な成果」と話す。現地説明会は28日午前10~11時半(雨天決行)。当日の問い合わせは現場事務所(090・6205・8330)へ。(小林正典)