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 古墳時代の5世紀から500年にわたって、府南部の陶邑窯跡(すえむらかまあと)群でつくられた焼き物・須恵器(すえき)の歴史を学ぶ企画展が堺市博物館(堺区)で開かれている。24日まで。

 

 地面に穴を掘って窯をつくり、1100度超の高温で焼いた須恵器はそれまでの土器と違って硬く、水漏れしないのが特色。朝鮮半島から来た人々が伝えた技術だとみられている。

 

 堺、和泉、岸和田、大阪狭山の各市にまたがる陶邑は延べ500~1千基の窯が築かれたとされ、初期には須恵器の生産を一手に担っていたとみられている。

 

 企画展では、陶邑周辺の出土品を中心に約220点(うち約60点は重要文化財)を展示する。

 

 最初に目に入る展示品は、仁徳陵古墳(堺市堺区)で見つかった大甕(おおがめ)だ。須恵器は初期の頃、古墳での祭祀(さいし)に多く使われる一方、皿、硯(すずり)、たこつぼなど、多様な用途に使われるようになった。奈良時代になると、本来は金属製の仏具の模造品にもなっている。一口に須恵器といっても、実に多様だ。

 

 市博物館学芸員の橘泉さんは「なんでこんな模様なのか、どんな道具でつくったのかなど、須恵器を見ながら、いろいろ想像してほしい」と話す。

 

 一般200円、高校・大学生100円、小・中学生50円(堺市在住・在学は無料)。問い合わせは市博物館(072・245・6201)へ。