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今春卒業の2人、八角部屋に入門

 この春、道南の中学と高校を卒業した2人が、大相撲の八角部屋(東京都墨田区)に入門した。「押し相撲で強くなりたい」と意気込む大野農業高の秋山将輝さん(18)と八雲中の福井海翔(かいと)さん(15)。新弟子検査を無事終えて、10日に始まる大相撲春場所(大阪)の前相撲で初土俵を踏む予定だ。

 秋山さんが相撲を始めたのは小学4年。北斗市の相撲大会で優勝し、「どんなに大きな相手でも、自分の力だけで投げ飛ばすのが面白かった」。高校では相撲部に入り、2年時の高校総体全道大会で優勝。国体予選の全道大会でも優勝するなど実力を培った。

 だがその後、練習中に左ひざの半月板を損傷して手術。3年生では思うような成績は残せなかった。それでも昨年秋、部屋を見学して角界入りを決意した。

 身長178センチ、体重170キロ。目指す力士は、真っ向勝負の姿勢が好きだという北勝富士。「下半身を鍛えて、得意のかちあげの技を磨き、早く幕内に上がれるように精進したい」。母の七重さん(40)は「下積み生活に耐え、けがをしないで頑張ってほしい」と送り出した。

 福井さんも小学校の高学年ころから頭角を現したという。地元八雲町の神社例大祭で開かれた相撲大会で何度も優勝。わんぱく相撲の全道大会でも3位に食い込んだ。「個人技で戦い、短時間で勝負をつけるところが魅力だ」と話す。

 卒業が近づき、高校に進学するか悩んだが、広尾町出身の八角親方(元横綱北勝海)に素質を見込まれ、スカウトマンからも熱心に誘われ続けていたため、心を固めた。部屋を見学した際に話しかけてくれた兄弟子たちの雰囲気も気に入っていた。

 ひるまず突っ込んでいく小兵の貴景勝にあこがれている。身長177センチ、体重125キロの体を稽古を重ねて鍛え抜き、「5年前後で十両に上がり、10年以内には幕内に入りたい」と、番付アップの明確な目標を抱く。父の憲一さん(41)は「遅咲きでもいいから、少しずつ前に進んでいける力士になってほしい」と願っている。

 (阿部浩明)