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 堺市南区を中心とした泉北ニュータウン(NT)で暮らす人々にスポットをあてる情報誌「RE EDIT(リ エディット)」が創刊された。英語で「再編集」の意味で、制作したのは若い住民たち。個性豊かな地域の魅力を「再編集」し、街を盛り上げていきたいと願う。

 同区宮山台3丁のカフェで今月3日、「RE EDIT」の創刊記念パーティーがあった。制作に携わった人や取材先の人ら約50人が集まり、編集部員たちが思いを語り合った。

 

 創刊号はA4判84ページで、税込み1080円。冒頭では、オーダーメイドの靴・スーツ店主、染色家、ジャム専門店主ら、泉北で「豊かな時間の過ごし方」を実践している5人を特集した。こだわりの飲食店の紹介から、泉北のまちづくりにかかわる人、住民らのコラムまで盛りだくさんだ。

 

 「街のいろんな面白い人をつなぐ『媒体』がつくりたかったんです」。編集部の代表を務める甚田知世(じんたともよ)さん(32)は言う。

 

 府立泉北高校出身。4年前に堺市に戻り、子育てをしながら泉北NTのまちづくりに携わってきた。高校の頃に気づかなかった地域の魅力を、外の人へはもちろん、NTは「寝るだけのところ」と思いがちな住民たちに伝えたいと考えた。

 

 2017年秋、雑誌編集の経験があり、現在は編集長の山田聡子さん(37)と出会ったことで構想が動き始めた。「働き方まで変えていきたい、という甚田さんの思いに共感した」と山田さん。昨年1月にキックオフの会議を開催。どういう雑誌をつくるか、軸を定める、話し合いを重ねた。

 

 編集部員の中間(なかま)友里さん(37)はSNSでこの会議を知り、「面白そう」と加わった。ホームヘルパーが本職で、雑誌制作の経験はないが、企画を提案するたび、みんなが「それ、いいやん」と採用してくれた。山田さんのもとで取材、執筆も担当した。「自分にとって非現実的なことばかりで、楽しかった」

 

 創刊費用集めにクラウドファンディング(CF)に挑戦。93人から73万6千円を集めた。グラビア用の家族写真撮影会や、CFの支援者を招いた夜のピクニック会といったイベントも開催。そのたびに泉北の人たちとのつながりがどんどん膨らんだ。

 

 創刊号の巻末には、協力してくれた200人以上の名を並べた。「雑誌にかかわること自体がまちづくりだと思う」と甚田さん。今後も年1回のペースで刊行するつもりだ。

 

 泉北NTの歴史に詳しく、創刊号に寄稿した増田昇・府立大名誉教授(67)=緑地学=は「街に愛を持っている人同士が、雑誌を通じて互いに顔が見える関係になっていけば、ますます住み続けたい街になっていく」とエールを送る。(加戸靖史)

創刊号、8店舗で販売

 

 創刊号は「パーパスカフェ」(南区宮山台3丁)やジャム専門店「アンディオール」(同区豊田)など、誌面に登場した店を中心に泉北の8店舗で販売している。詳細はホームページ(http://re-edit.site/)、問い合わせはメール(reedit.senboku@gmail.com)

で。