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 城陽市にある山城地域最大の前方後円墳で国史跡の「久津川車塚古墳」(5世紀前半、全長272メートル)を発掘調査している同市教委は28日、これまで推定でしかなかった後円部の構造と大きさを実際に確認できたと発表した。

 市教委は2014年度から本格的な調査をしており、今年度は後円部の北側を調査した。その結果、後円部は3段の階段状で、上段は直径約66メートル、中段は約85.5メートル、下段は約110メートルと明らかになった。

 中段の平らな面の幅は約4.1メートル、下段は5.5メートルで、調査を指導する岸本直文・大阪市立大教授は「中段に比べて下段の幅が広いことがわかっただけでも大きな成果。当時の長さの単位に基づいて正確に設計されていることがうかがえる」と解説する。

 また、斜面に並べられた「葺石(ふきいし)」は、以前調査した西側より一回り小さい石が使われていた。長友朋子・立命館大教授は「古墳の西を流れる木津川から見て見栄えが良くなるよう、大きい石を西側に集めている。限られた石材を有効に使っている」と話した。

 現地説明会は31日午後1時~3時。小雨決行。近鉄久津川駅から歩いて10分。駐車場はない。問い合わせは、市教委文化・スポーツ推進課文化財係(0774・56・4049)へ。(甲斐俊作)