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 宮城県大郷町での吉田川の堤防決壊の原因や復旧方法を調べるため、国土交通省が設けた調査委員会の第2回会合が7日、仙台市内であった。決壊前後の映像や現地調査から、川の水があふれる「越水」によって堤防の陸側斜面が「洗掘」されたことが、決壊要因だったとの結論に達した。ピーク時の川の水位は堤防高を40センチ程度上回り、超過は4時間続いたという。

 決壊部分の堤防は、用地上の制約から前後の堤防より幅が狭く、高さも数十センチのコンクリート胸壁で補う「特殊堤」の構造になっており、地元住民や消防団が以前から危険性を指摘していた。この日の議論でも、委員の一人が構造上の弱点を指摘し、「復旧の際は、しっかりした断面や高さを持った堤防にしてほしい」と注文。委員長の田中仁・東北大教授は報道陣に「決壊に堤防の構造がどういう効果を持ったか、さらに検討が必要だ」と答えた。

(石橋英昭)