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 東日本大震災の伝承施設「南浜つなぐ館」(宮城県石巻市)で27日、新型コロナウイルスの影響で休止していた「語り部会」が再開した。現地に来られない人のため、今回からはネットでも見られるようにした。

 語り部は、震災まで南浜に住んでいた高橋政樹さん(65)。聞き手の藤間千尋さん(42)と対話する形で、自身の避難経験を語った。その様子を7人がビデオ通話アプリ「Zoom」を通して、3人がその場でそれぞれ聞いた。

 高橋さんは約3年前から語り部を続けてきたが、「(オンラインだと)聞き手の反応が見えない。不安だった」。盛岡市からZoomで参加した男性が「被災された方が経験を語ることはつらいこと。自分も震災を忘れたくない」と感想を話すのを聞き、ほっとした様子だった。

 館では月に一度のペースで会を開いているが、4月7日から5月10日までの臨時休館にともない、休止していた。藤間さんは「オンライン配信は手間がかかるが、語り部の経験を少しでも多くの方に伝えたい」。コロナが収まった後も配信は続けるという。

 次回は7月を予定。日程などは運営団体「3・11みらいサポート」のHPやフェイスブックで公表する。現地、オンラインとも参加無料で予約不要。

(申知仁)