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 ◇中国(ちゅうごく)が提唱(ていしょう)するアジアインフラ投資銀行(とうしぎんこう)。途上国(とじょうこく)に融資(ゆうし)

 アウルさん AIIBという銀行(ぎんこう)ができるの?

 A 中国(ちゅうごく)が提唱(ていしょう)しているアジアインフラ投資銀行(とうしぎんこう)のことだね。普通(ふつう)の銀行ではないよ。多くの国がお金を出し合って、途上国(とじょうこく)などへ貸し出す国際金融機関(こくさいきんゆうきかん)と呼ばれる銀行だ。途上国で道路(どうろ)や港(みなと)、鉄道(てつどう)といった大きなインフラをつくる場合(ばあい)、巨額(きょがく)のお金を長い期間(きかん)、借りる必要(ひつよう)がある。返(かえ)してもらえない恐れもあるから、民間(みんかん)の銀行があまり貸せない。こうした融資(ゆうし)を担(にな)おうとしているんだ。

 ア これが初めてなの?

 A すでに世界銀行(せかいぎんこう)グループや、各大陸(かくたいりく)に銀行がある。アジアでは、アジア開発銀行(かいはつぎんこう)(ADB)があり、日本(にほん)がいちばんお金を出しているよ。

 ア それなら、どうして新(あたら)しい銀行がいるの?

 A アジアではまだ、インフラが不足(ふそく)している国が多いんだ。ADBは2020年までの11年間(ねんかん)に約(やく)8兆(ちょう)ドル(約950兆円)が必要だと試算(しさん)している。ADBの年間の融資額(ゆうしがく)などの合計(ごうけい)は200億(おく)ドルぐらいだから、今の仕組みではとても足りない。

 ア 理由(りゆう)はそれだけ?

 A 世銀や国際通貨基金(こくさいつうかききん)(IMF)、ADBといったこれまでの国際金融機関はすべて、米欧(べいおう)など先進国(せんしんこく)が主導(しゅどう)してきた。中国をはじめとする新興国(しんこうこく)には、経済力(けいざいりょく)がついてきたのにそれに見合う発言権(はつげんけん)がないことへの不満(ふまん)も大きいんだ。

 ア うまく行きそう?

 A ADBを主導する日米(にちべい)はずっと、参加(さんか)には慎重(しんちょう)だ。途上国ばかりが集まったら、銀行自身がお金を借りるときに不利(ふり)になる恐(おそ)れもあった。3月に入って英国(えいこく)やドイツ、韓国(かんこく)などが参加(さんか)を表明(ひょうめい)したことで、その心配(しんぱい)は薄(うす)れつつある。ただ、中国の発言権が大きくなりすぎる懸念(けねん)がある。融資先を決めたりするときに、中国が独走(どくそう)しないようにする仕組みをつくる必要があるね。(斎藤徳彦)

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