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 有料老人ホームに入ることを考えていますが、いろいろなタイプがあってよくわかりません。高額な一時金が必要なホームもあるので、仕組みがわからないままに決めてしまうのは不安です。

 有料老人ホームには入居者の身体状況や介護保険サービスの使い方で様々なタイプがあります。入居者と家族の経済状況も考える必要があります。有料老人ホームを有効に使うためには、面倒ですが制度の理解が必要です。

 有料老人ホームには大きく分けて4種類あります。

 「介護付き」と「住宅型」、「健康型」に加えて、一部の「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)も仲間に入っています。

 介護付きは、費用の中に介護保険サービスが含まれるパッケージ商品です。介護保険を使いますが、受ける介護サービスに関係なく要介護度に応じて月々の利用料金が決まっています。入居者の状態に合わせて必要な介護が提供されます。

 住宅型は、自宅で介護サービスを頼むように、使った分だけ費用が請求されます。介護保険が使えるので自己負担は実際の費用の原則1割ですが、本人や家族と相談して使うサービスが決まるので、介護付きの場合より費用が抑えられることがあります。ただし、自宅で家族がいれば不足分をカバーできますが、老人ホームでは一人なので足りないことがあっても我慢することになります。そのため、要介護度が重くなると、かえって高くなることがあります。

 サ高住は、高齢者向けの施設が不足していることから、有料老人ホームとは別枠の高齢者向け住宅として、2011年10月に認められました。すでに約18万戸が建設されましたが、実質的に有料老人ホームと変わらない施設があるため、7月から自治体に届け出て、指導・監督を受けることになりました。

 サービス付きといっても、安否確認をする程度のことをしていれば「サービス」として認められます。介護が必要な人は住宅型ホームと同様に外部の介護サービスを使います。住宅型とサ高住の違いはわかりにくいので、次回に詳しく説明します。

 介護付きと住宅型、サ高住には、それぞれ「自立型」と「介護型」があります。自立型には、まだ介護はいらないけれど一人暮らしになって食事や清掃といった身の回りの世話をしてほしいなどと考える人たちが入居します。介護が必要になった時点で介護型に移ります。

 健康型は、介護の必要がなくても、一人暮らしで急病や自宅での事故が心配だったり、食事を作りたくなかったりする人が使います。レストランで食事を楽しみ、大浴場でくつろぐホテル暮らしのような施設で、全国に14カ所しかありません。

 このほか、認知症の人が共同生活をするグループホームという施設もあります。食事をしたりテレビを見てくつろいだりする広い共用スペースと個室がある自宅のような感覚の施設で、共同生活で認知症の進行を遅らせる効果があるとされています。

 入居時の負担や月々の料金などについては改めて説明しますが、まずは仕組みを理解して、自分に合った施設を選ぶことが大切です。(全10回)

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 中村寿美子 介護カウンセラー。「有料老人ホーム・介護情報館」館長。著書に『親の介護が必要になったときにやるべきこと』など。

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