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 ◇理解を妨げる「悲惨な女性」像

 「からゆきさん」の語を広く知らしめた山崎朋子『サンダカン八番娼館』の副題は「底辺女性史序章」だった。山崎は近代日本史上最も悲惨な存在として「海外に連れ出され」「異国人を客」とした「出稼ぎ」女性に注目した。

 本書はこうした〈からゆきさん=底辺女性〉とする価値観の生…

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