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 朝日新聞社のクラウドファンディング・サイト「A-port(エーポート)」がリニューアルし、より使いやすくなりました。決済手段が多様になり、調達資金については最速5営業日でお渡しできるサービスもできました。現在、夢の実現に向けて資金を募っている案件を紹介します。

 ■「天才監督」共に沖縄考える作品

 中学時代に「天才監督」として注目された沖縄出身の大学生、仲村颯悟(りゅうご)さん(19)。沖縄と基地の関係を描いたファンタジー映画「人魚に会える日。」を自主制作し、宣伝や全国公開の資金を募っている。

 映画は、沖縄の架空の地「辺野座」の海に基地建設が予定されるという設定だ。この海に住むとされるジュゴンの生態が脅かされることを心配して、不登校になる高校生。ジュゴンのスクープ写真を狙うカメラマン。様々な人物がこの地に引き寄せられ、民間信仰の集団による謎の事件に巻き込まれていく。

 モデルは、米軍の普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題だ。政府は沖縄県内の辺野古沿岸に基地を移す計画だが、翁長(おなが)雄志県知事は反対を続ける。知事は米軍の役割を理解しつつ、いつも沖縄が基地負担を強いられることに納得しない。

 仲村監督は「基地の移設に100%反対なのか賛成か、分からない。両方の意見が、いつも頭の中をぐるぐる回っている」と話す。

 映画では、米軍機の事故の危険性を描く一方、沖縄の社会や経済が基地によって支えられている部分があることも指摘する。「ジュゴンが反対運動のマスコットのように利用されている」と疑問を口にする高校生も登場する。

 仲村監督は小学3年生の頃から映画作りを始めた。2010年、地元観光団体の映画コンテストに応募した企画を土台に、プロの脚本家やカメラマンらの力を借りて「やぎの冒険」を監督した。ヤギを食べる沖縄の文化を題材にした作品で、国内外で称賛された。

 昨年、慶応大学進学を機に上京。沖縄のことを知らない学生の多さに驚き、映画作りを思い立った。

 脚本は自分で書き、大学生の友人ら十数人と一緒に沖縄で撮影した。Cocco(コッコ)さんら沖縄出身の歌手や俳優ら10人以上が無償で出演してくれた。滞在や撮影にかかった100万円は、深夜の沖縄料理屋のアルバイトなどで1人でためた。

 映画は来年2月からの全国上映を目指している。協賛金を得ようと沖縄の企業を回ったが、「基地の映画を支援するのは、ちょっと」と敬遠された。

 最後の頼みの綱が、クラウドファンディングだ。一つの企業や団体に頼るのではなく、多くの人からお金を少しずつ集める点に魅力を感じた。沖縄の一部の若者が作った自主制作映画で終わらせず、「全国のみんなで完成させ、考えていく作品」にしたいという。

 《目標額》300万円

 《特典例》1万円の支援でCoccoさんデザインのTシャツや鑑賞券など

 ■使われない床材で木目調バッグ

 ファッションブランド「MODECO(モデコ)」(名古屋市)は消防服やシートベルトなどの廃素材を利用したバッグで知られる。今回は使われず新品のまま捨てられる木目調の塩化ビニール製の床材を生かしたバッグ作りに挑戦している。

 床材はこれまでの素材と違い、本来は平面で使うもののため、どこまで曲げられるか、強度の限界が分からなかった。代表の水野浩行さん(30)は職人たちと6年間模索。雨や汚れに強いバッグが出来上がった。

 一般的に、廃材は汚れを落としたり、柄をそろえたりするため、制作に手間がかかる。だが、あえて素材に使うことで、新しい価値を与え、資源を生かせることを示したいと思っている。

 バッグ制作で使う床材は全体の廃棄量のほんの一部。それでも水野さんは「こんなに捨てられていると知ってもらい、解決策も提案したい」と話す。

 日本では、フィリピンのゴミの山「スモーキーマウンテン」のように、廃棄物が一般の人に見える形で捨てられることはない。人知れず捨てられており、現代の「目に見えない病気だ」と思っている。

 「廃棄物問題を考えるきっかけのファッションとして、フローリング(床材)バッグを持ち歩いてもらえれば」。集めた資金はサンプル制作などに当てられる。

 《目標額》30万円

 《特典例》1万円で廃床材のトートバッグ

 ■パパ考案、授乳ケープ

 8カ月前に父親になった石橋鉄志さん(34)と、4歳と2歳の男児を持つ鷲尾淳さん(43)。職場をともにしていた男性デザイナー2人が意気投合したのは、自分たちが使いたいベビーグッズを作ることだった。

 2人とも「ベビーグッズは選択肢が少ない」と思っていたのだという。「ないならば、作ってしまえ」。良質なコットンの素材を集め、染め方にこだわる職人を見つけて、今回の「赤ちゃんと出かけたくなる」授乳ケープの制作にたどりついた。

 「ものの記憶は子どもの感覚に残っていくと思うので、いいものを作りたかった」と石橋さんは話している。

 《目標額》80万円

 《特典例》5千円でオリジナルケープ

 ■良質な映画、埋もれさせない

 浅野忠信主演の映画「壊れた心」(ケヴィン・デラクルーズ監督)を全国公開するため、木ノ内輝さん(27)が支援を募っている。

 近年はデジタル技術の進歩で、低予算でも良質な映画が作られるようになった。だが、多くの作品が生まれる一方で、配給は旧態依然。公開されぬまま消えていくものもある。

 「壊れた心」は、昨年の東京国際映画祭コンペティションで上映され、審査員長に革新性を高く評価された。だが、やはり配給会社がつかなかった。

 「才能のあるクリエーターの作品をどんどん出していきたい」。今年2月に映画制作配給の株式会社を興した木ノ内さんが、本作公開に向けて立ち上がった。資金はクラウドファンディングに期待する。

 木ノ内さんは、高1の時に単身渡米し、大学で生物学とともに美術も専攻した。いい芸術作品が世に出ることなく、そのまま見捨てられているのも知った。「集団で取り組む方が自分の実力以上となる点に魅力を感じる」。いまは映画を多くの人に届ける仕事にかけている。

 《目標額》270万円

 《特典例》1万円で特製DVD、試写会、鑑賞券2枚など

 ■紛争地の子の心、お絵描きでケア

 アフリカやアフガニスタンなどの紛争地で平和構築や武装解除をすすめてきた瀬谷ルミ子さん(38)。瀬谷さんが理事長を務める国際NGO(非政府組織)「日本紛争予防センター(JCCP)」は、現地で人材育成を通じて紛争の根を断ち切るのが目標だ。特に、声を上げることが難しい状況にある女性と子供の保護に力を入れる。

 2008年に大暴動に伴う惨殺があったケニアのスラム地区の家々を現地スタッフが訪問した時のこと。暴動で夫を失った母親が、生活苦に加え、子どもが5歳になっても話せないと、家庭の状況を打ち明けた。何回も会ううちに、その子どもがおもちゃの銃で人形を撃ち続ける一人遊びをしているのを目撃し、父親が目の前で殺されるのを見たことが話せない原因だと分かったという。

 紛争によって傷ついた心を癒やし、負の連鎖を断ち切る、地道で丁寧な活動が求められている。瀬谷さんは「ケニアでは『うつ』という言葉すら知られておらず、心の問題はおきざりになっている」と話す。

 子どもたちは気持ちをうまく表現できない。ケニアでは、アートセラピーについて学んだ現地のスタッフの指導のもと絵を描くことなどで、心のおりを発散させ、傷を癒やす活動をしている。その中で子どもが描いた絵をもとにオリジナルグッズを作って販売する形で、さらなる活動資金を募っている。

 《目標額》150万円

 《特典例》8千円でオリジナルトートバッグなど

 ■テニス留学、未来の錦織選手育成

 米フロリダ州に、世界のスポーツ少年少女があこがれる「IMGアカデミー」という教育機関がある。広い施設内で一流の指導者から学ぶことができ、テニスの錦織圭選手やマリア・シャラポワ選手、ゴルフの宮里美香選手らを輩出した。

 テニス大会運営などを手がける「スポーツサンライズ」(東京都)は来年夏から、将来の「スター候補」の小学生や中高生をIMGに10日間派遣したいという。武市広治社長は「世界の技に触れ、子どもたちの視野を広げたい」と話す。

 同社は全国のテニス関係者と協力し、「TOMAS CUP」というテニスの全国大会を毎年開催。約1万5千人の中から予選を勝ち抜いた選手が参加し、「10歳以下」から「18歳以下」の五つの年齢別に男女計10人の最優秀選手が選ばれる。

 この最優秀選手たちをIMGに派遣する予定だが、授業料や渡航費など、1人あたり65万円かかる。大会の収益などで派遣できるのは2人が限界。残る8人のうちできるだけ多くの選手を送りたいという。

 武市社長は「子どもたちの夢を支えて欲しい」と話している。

 《目標額》65万円

 《特典例》3千円でIMGオリジナルシューズバッグ

 

 ■コンビニ決済も可能に

 クラウドファンディングは、インターネットを通じて、起案者がアイデアを提案し、「実現させたい」と思う一般の支援者から広く資金を集める仕組み。支援者は金額に応じた特典がもらえます。

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 詳しくはサイトへ https://a-port.asahi.com別ウインドウで開きます

 リニューアル後、クレジットカードや銀行振り込みに加えて、プロジェクトによってはコンビニ決済ができるようになりました。

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