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 ■医療(いりょう)用など気配りがなされ、国が許可。認定を増やす方向

 ホー先生 「特別用途食品(とくべつようとしょくひん)」を増やすための検討会が始まったそうじゃな。どんな食品なのか?

 A ふつうの食事がとれない人のために特別な気配りがされていて、消費者庁が医学的、栄養学的な面から審査(しんさ)・許可した食品だよ。制度は戦後まもなくできた。腎臓病(じんぞうびょう)の人向けにたんぱく質を減らしたごはんや、飲み込(こ)む力が弱い人向けのゼリーなどがあり、現在、「病者用食品」「えん下(げ)困難者用食品」など4区分ある。ただ、認定数は59品目にとどまっているんだ。

 ホ 少ないな。

 A 医療(いりょう)・介護(かいご)現場向けの食品はニーズが高く、業界団体によると3千品目以上ある。介護食には業界団体の自主規格(きかく)「ユニバーサルデザインフード」があるし、農林水産省も在宅(ざいたく)介護用の「スマイルケア食」というジャンルを作った。一方で、特別用途食品は認定の範囲が狭(せま)いため、商品数が増えない。そこで規制改革の一環で見直すことになったんだ。

 ホ 増やすとどんなメリットがあるんじゃ?

 A 国のお墨付(すみつ)きがあれば医療・介護分野で働く人も選びやすい。統一された基準(きじゅん)がない食品もあり、どれを選べばよいか分からないという声もあるんだ。在宅で療養や介護をしている人にも分かりやすい目印になる。国は医療費を抑(おさ)えるため在宅医療を推進していて、特別用途食品を広めれば、家でもより適切(てきせつ)な食事をとれるようになると期待しているんだ。

 ホ ホホウ。どんな食品が認定されそうなのか?

 A 真っ先に検討されているものに、お茶やスープにとろみをつける粉末(ふんまつ)の調整(ちょうせい)食品がある。口に入れた食べ物が過(あやま)って気管(きかん)に入り、肺炎(はいえん)になるのを防ぐのが目的だ。商品によってとろみの具合が違(ちが)うので、規格化を目指している。他にも、糖尿病(とうにょうびょう)の人向けなど、新しい区分を追加できないかを話し合うよ。

 (毛利光輝)

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