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 蜷川幸雄さんが逝ってしまった。遠い遠いところに逝ってしまった。もう二度と、あのエネルギッシュな怒鳴り声を聞くことも、あの笑顔や、楽しいお話に触れることも出来なくなってしまった。

 思えば、夢のような稽古場だった。稽古初日から本番と同じセットが組まれ、衣装も音楽も音響も全て整っているなんて、世界中探しても蜷川さんの稽古場だけだろう。いい芝居をすれば子どものように喜び、その都度感動してくれた。まるで恋愛関係の男女のように、いつもいつも最高の芝居をして、私は蜷川さんを喜ばせたかった。

 15日、私は公演先の大阪から、お通夜の会場に向かった。娘の実花さんがデザインした赤と白の祭壇に遺影が飾られていた。その瞬間、私はそこに蜷川さんはもういないことを知った。何でも直感で動く蜷川さんは、次になすべきことをするために、違う次元に行ってしまったのだということが分かった。

 閃(ひらめ)きという言葉は、…

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