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 「海の向こうには何があるのかな」。海を眺めて育った少年は、そんな思いを膨らませ、冒険家になりました。それから30年。49歳にして、夢だった世界一周ヨットレースのスタートラインに立ちます。このアジア人初の挑戦をはじめ、朝日新聞社のクラウドファンディング・サイト「A―port(エーポート、https://a-port.asahi.com別ウインドウで開きます)」は、様々な夢の「船」に風を送ります。みなさんも応援してください。

 ■世界一過酷、ヨットレースへ 30年来の願い目前、最大の関門は資金

 たった1人、約80日かけて大型ヨットで地球を一周するレース「ヴァンデ・グローブ」。今年11月、アジア圏から初めて、海洋冒険家の白石康次郎さん(49)が出場する。

 ヴァンデ・グローブは「世界一過酷」と言われる4年に一度のヨットレースだ。約30艇がフランスのヴァンデを出航し、帆で受ける風だけを動力にして、大西洋を南下。南半球を一周し、再びゴールのヴァンデを目指す。競技時間は約2千時間。どこの港にも寄らず、1人きりで船を操る。相手は人間の力が及ばない地球そのものだ。

 「鯨がぶつかって船が沈むかもしれない、気象が悪いかもしれない。不確定要素が一番多い競技」だという。

 レース中、通信を通じて医学的アドバイスを受けることは許されるが、それ以外の援助はまったく受けられない。前回は半数近くが途中棄権した。死者が出たことさえある。

 そんな過酷なレースを前にしながら、白石さんは底抜けに明るい。「成功しようが、失敗しようが、俺の姿を見せたい」「大切なのは挑戦。僕だって限界ぎりぎり。お金もぎりぎり、期限もぎりぎり、だけど、夢を持って戦う」と笑顔で語る。

 出場権を得るまでに30年かかった。出場は船の安全性と、航行技術があることを確認する予備レースをパスした人だけに認められる。さらに3億5千万円あまりかかる資金の調達が必要になる。これが最大の関門だ。「スタートするまでが8割」と関係者はいう。

 従来の支援者だけでなく、新たな資金協力を求めて白石さん自ら企業などを回る。「壮大な冒険も細かいことの積み重ね。壮大な海も、手ですくってみれば水。一滴の水が集まって海になる。頭を下げて誠意を持って話すことの積み重ねが結果になる」と話す。A―portでも、帆を新調する5千万円を目標に広く一般から資金を募る。

 目前に迫った大舞台。白石さんは師匠の名を冠した船「Spirit of yukoh」で挑む。

 師は高校時代に弟子入りした故・多田雄幸(ゆうこう)氏。当時の世界一周レースで優勝しており、今も白石さんの理想だという。ある時、大荒れの海で、船内をのぞくと、師はギョーザの皮を一生懸命のばしていた。「いつもすごく楽しそうだった。つらくて、寒くて、苦しい時でも、俺も笑顔で挑戦したい」

 レース中、赤道付近ではトビウオが船に飛び込んでくることもあるという。「フランス人は魚臭くて嫌だというが、俺は『今日の魚はうまかった』とリポートしてきた。しょうゆ一つあれば、生魚も食べられるんだから、日本人はすごいんです」と笑う。

 これまで、このレースで世界一周を果たした出場者は、宇宙に行った宇宙飛行士の約540人より少ない、わずか70人。白石さんは、そんな冒険家たちの仲間に加わる。

 《特典例》3万円支援で出場したヨットの備品を用いたトートバッグなど

 ■石巻のホタテ小屋、あと1軒

 「震災から5年の今年こそが支援の真価が問われる」。そう旅行会社社長の山口スティーブさん(56)は思う。

 旅行会社のノウハウを生かし、ボランティアのべ約2千人を被災地に送ってきた。わずかなコーディネート費以外は手弁当だった。ボランティアは現地の人と心のこもった交流も経験し、繰り返し訪れるケースが多かったという。

 だが、4年目から急に人が集まらなくなった。企業からの支援金も途絶えた。

 がれきが消え、橋や道路が造られた。目に見える復興が、逆に被災者たちの心を不安にさせるという。

 山口さんは、ホタテ養殖で生計を立ててきた漁村に、仕事に不可欠な作業小屋を無償で建てるプロジェクトも続けてきた。だが、宮城県石巻市で約束した8軒の建設を達成する直前に、支援金が底をついてしまった。親分肌で自分を後回しにしていた漁師の小屋だけが実現せずに残った。

 その資金のため、山口さんはクラウドファンディングを始めた。「小さな漁村の、この漁師夫婦との約束を果たしたい。それが、村の永続的な自立を助ける一歩になる」

 《特典例》1万円で殻付きホタテ10枚など

 ■侍姿でゴミ拾い、環境保護訴え

 日曜午後、人でごった返す東京・渋谷のセンター街。侍姿の若者たちが、刀代わりに、ゴミ拾い用のはさみを腰にさし、ゴミを拾って練り歩く。「GOMI(ゴミ)拾い侍」だ。

 吸い殻、空き缶、菓子の袋。刀のように素早くはさみを振り、華麗にゴミを拾う。通行人にもかごに入れさせ、時折、殺陣も披露する。「モラルのない心を成敗!」という決めぜりふには、通行人から「すごーい」「かっこええ」との声が漏れる。

 侍こと「時代組婆沙羅(ばさら)―BASARA―」のメンバーは、劇団の新人俳優。侍姿で2時間振る舞うことで、演技の集中力を養うのも目的だ。

 「路上のゴミも海に流れれば環境破壊を起こす」とリーダーの松嶋康晃さん(31)は話す。A―portでは、チャリティー公演の資金を募っている。

 この日も、侍5人で2時間かけて、かごいっぱいのゴミを集めた。見守った大学生は「ああいうパフォーマンスの中だと一緒に拾いやすい」と笑顔を見せた。

 《特典例》5千円でチャリティー公演チケットなど

 ■手仕事の良さ、ショーで紹介

 それぞれ体には特徴がある。デザイナーが手で触れ、その人に合うフォルムにしていく。オートクチュールならではの醍醐味(だいごみ)だ。

 「お客様と一緒に作っていくことこそが楽しい」。「ミツコスズキ」のデザイナー鈴木美津子さん(58)は話す。

 高齢の女性からコートを請け負った際には、指が動きにくい女性のため、凝ったドレープで風が入るのを防ぐデザインにした。

 顧客と話し、心の底で望んでいることをくみ取り、デザイン画を描く。仮縫い用の布で作ってみせ、細かい調整をし、最終的に実際の布でお針子さんが縫い上げる。完成まで約1カ月かかる。

 松葉飾り、まつり縫い。規則正しい縫い目が布の上に連なる。全て手仕事だ。

 ただ、こうした仕事のできる職人が減っている。「オートクチュールの良さを広く知ってもらえば、技術も守っていける」。そう鈴木さんは考え、そのためのファッションショーの資金を集めている。

 《特典例》7万円で14万円相当のワンピースのフルオーダーなど

 ■危機訴える「象のうんこペーパー」

 元動物園飼育職員の中村亜矢子さん(32)は、象のフンで紙を作り、象牙のために殺される象について知ってもらう活動をする。「象牙を消費する国の一員として、まずは現実を知ってもらいたい」と話す。

 飼育職員だった頃、頭をえぐられて死んだ象の写真を見た。象が絶滅の危機に直面していると知り、活動を始めた。紙をすく技術を使い、「まだ象の密猟があるの」「象牙って抜け落ちるんじゃないの」という人たちに訴えたいという。

 「象のうんこペーパー」は、フンを何度も水で洗って草を取り出して作る。干すと草のいい香りがする。自然界では、このフンが植物を育てる苗床となり、森を豊かにする。「ふざけているように聞こえるかもしれないけど、象の現実を知ってもらうための方法だ」と話す。アフリカ象のフンで紙を作るため、ボツワナでの滞在制作費など110万円の資金を集めている。

 《特典例》8千円で象のUNKO PAPERポストカードなど

 ■逸品、販売中です A-portで資金集まり実現

 A-portで資金を集めて作られた商品の一部は6月20日から、朝日新聞社のショッピングサイト「朝日新聞SHOP」(http://shop.asahi.com/別ウインドウで開きます)で販売されている。

 赤ちゃんはもちろん、パパ、ママも納得できるベビーグッズ作りをめざすブランド「ON THE GO」は、素材選びからデザインまでこだわる。今年1月にA-portで目標金額を達成してブランドを設立。今回、商品第1弾として開発した「オーガニックケープ」の販売を始めた。

 授乳ケープとしてだけではなく、おくるみや日よけにもなるほか、寒い時は子どもを抱っこひもの上から包むこともできる「母子を包む布」だという。

 また、伝統の生地と職人の技で作る上質な白シャツを通じて、三重県に伝わる「伊勢木綿」の良さを伝えたいと、A-portで資金を集めた「oisesanシャツ」も販売している。伊勢志摩サミットでVIPに伊勢木綿の商品を提供した確かな技術だ。紡ぎ、織り、さらし、縫製のすべての工程にこだわる。

 今後さらに取り扱い商品を拡充していく予定だ。

 ■支援者には特典も

 クラウドファンディングは、インターネットでアイデアを提案し、「実現させたい」と思う一般の支援者から広く資金を集める仕組みです。支援者は金額に応じた特典がもらえます。

 A-portでは、クレジットカードや銀行振り込みのほか、プロジェクトによってコンビニ決済もできます。

 詳しくはサイト(https://a-port.asahi.com別ウインドウで開きます)で。

【支援に関するお問い合わせ】

 メール call@a-port-mail.com

 電話  03・6869・9001(祝日を除く月~金曜の10~17時)

【起案に関するお問い合わせ】

 上記サイトから

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