[PR]

 21人が立候補した東京都知事選(31日投開票)は17日、告示後初めての日曜を迎え、主な候補者は駅前や観光地に繰り出した。政党幹部ら「大物」が駆けつけたり、地元首長との「近さ」をアピールしたり。それぞれの戦略に陣営の思惑が浮かぶ。

 「ひとえに弱い人の立場に立って懸命に努力してきた」。この日朝、JR町田駅前で野党統一候補の鳥越俊太郎氏(76)が力を込めた。隣に立ったのは参院選東京選挙区でトップ当選したばかりの蓮舫・民進党代表代行。午後にはJR吉祥寺駅前で、共産党の小池晃書記局長が「党派を超えて新しい都政を」と訴えた。

 「私の思いで出馬を決断した」と強調する鳥越氏だが、推薦する野党各党の国会議員の応援で「共闘」もアピールする。立候補表明は告示2日前。陣営関係者は準備不足を認めた上で「都民の声を聴きながらよい政策をつくりたいという主張で、欠点を長所に変えていきたい」と話す。

 自民、公明などの推薦を受ける増田寛也氏(64)は、地域との「近さ」をアピールする戦略だ。この日は都西部の多摩地区を地元市長らと回り、「これまでの知事は多摩に来る回数が少なかった。現場を大事にしたい」と訴えた。

 JR立川駅前では、清水庄平・立川市長が「都内の区市町村長のほとんどが増田さんを推している」と紹介。増田氏は待機児童問題を例に「区市町村長さんと緊密な連携が取れているので、現場としっかり相談し、都として後押しできる」と売り込んだ。陣営は、知名度で他の候補に水をあけられていると判断。まずは自民、公明の支持者に「増田」という名前を浸透させ、中盤から支持を広げる考えだ。

 一方、自民への推薦依頼を取り下げた小池百合子氏(64)は、買い物客らでにぎわう秋葉原や浅草、豊洲などで演説。応援演説に立つ国会議員は1人だけ。「皆さんの気持ちをくみ取って、共感を得て、大都市・東京を変えていきたい」と訴え、都政の透明化などの政策を掲げた。

 今後は街頭演説をさらに重ね、SNSも利用しながら、若者など幅広い層に訴えかける考えだ。15日には初めて八丈島も訪れた。「マイク一つで都民の中に入り、国会議員を辞めて政党推薦も受けずに立候補した強い覚悟と行政経験、政策や思いをしっかり伝えていきたい」と陣営幹部は話す。

 

 ■都知事選の候補者

高橋尚吾 (たかはししょうご)   32 無新 〈元〉派遣社員

谷山雄二朗(たにやまゆうじろう)  43 無新 映像配信会社長

桜井誠  (さくらいまこと)    44 無新 〈元〉市民団体会長

鳥越俊太郎(とりごえしゅんたろう) 76 無新 ジャーナリスト〈民〉〈共〉〈社〉〈生〉〈緑グ〉〈ね〉

増田寛也 (ますだひろや)     64 無新 〈元〉総務相〈自〉〈公〉〈こ〉

マック赤坂(まっくあかさか)    67 無新 スマイル党総裁

山口敏夫 (やまぐちとしお)    75 諸新 〈元〉労相

山中雅明 (やまなかまさあき)   52 諸新 政治団体代表

後藤輝樹 (ごとうてるき)     33 無新 便利屋業

岸本雅吉 (きしもとまさよし)   63 無新 歯科医師

小池百合子(こいけゆりこ)     64 無新 〈元〉防衛相

上杉隆  (うえすぎたかし)    48 無新 ジャーナリスト

七海ひろこ(ななみひろこ)     32 諸新 幸福実現党役員

中川暢三 (なかがわちょうぞう)  60 無新 〈元〉大阪市北区長

関口安弘 (せきくちやすひろ)   64 無新 政治団体代表

立花孝志 (たちばなたかし)    48 諸新 政治団体代表

宮崎正弘 (みやざきまさひろ)   61 無新 日大教授

今尾貞夫 (いまおさだお)     76 無新 医師

望月義彦 (もちづきよしひこ)   51 無新 ソフト開発社長

武井直子 (たけいなおこ)     51 無新 〈元〉学習塾講師

内藤久遠 (ないとうひさお)    59 無新 〈元〉陸上自衛官

     *

 届け出順、年齢は投票日現在。〈 〉内政党は推薦で、〈緑グ〉は「緑の党グリーンズジャパン」、〈ね〉は「市民の声ねりま」

こんなニュースも