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 1949年の火災で焼損した奈良・法隆寺の金堂壁画(7世紀、国重要文化財)に迫るシンポジウム「法隆寺金堂壁画はなぜ世界の至宝か」(法隆寺、朝日新聞社主催、文化庁後援、朝日新聞文化財団特別協力)が3日、東京・有楽町の有楽町朝日ホールであった。昨年末から続く壁画の科学的な総合調査に携わる研究者や、仏教絵画に取り組む日本画家らが討論し、約650人が聴き入った。

 中国の仏教絵画に詳しい岡田健・東京文化財研究所保存科学研究センター長は「唐の都があった長安(現在の陝西省西安市)や洛陽(河南省洛陽市)には、当時の寺院がほとんど残っていない。東アジアの中でも法隆寺壁画の価値は高い」と述べた。東京芸術大名誉教授の日本画家・田渕俊夫さんは「奈良はシルクロードの終着点。金堂壁画は、途中の国々のありとあらゆる要素を詰め込んだ最高傑作と言える」とたたえた。

 (シンポの模様は後日詳報します)