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 朝日新聞社のクラウドファンディング・サイト「A―port(エーポート)」は、長野の里山を馬で再生させる試みから世界初の民間宇宙探査レースに挑むプロジェクトまで幅広い取り組みを支援できる場です。夢が詰まったサイトをのぞいて、あなたも応援団に加わりませんか。

 

 ■世界初、月面探査レース挑む HAKUTOプロジェクト

 世界初の月面探査レース(Google Lunar XPRIZE)に日本から唯一参戦するのがチームHAKUTO(ハクト)だ。月に着陸し、月面で探査車(ローバー)を500メートル以上走らせて景色を撮影する。年内に探査車を打ち上げるのが条件で、高解像度の動画と静止画を最初に地球に送信したチームが勝利する。

 レースは、米グーグルが資金を出し、民間の「Xプライズ財団」が主催する。

 民間資金で参加することもレースの条件だ。HAKUTOは宇宙事業ベンチャーの「ispace(アイスペース)」(東京都港区)と東北大の吉田和哉教授(宇宙探査工学)らで構成。KDDI、スズキ、日本航空といった企業が通信技術などの支援をする。

 2月には、7年あまりかけて開発してきた探査車を「ソラト」と命名した。ハクトが白い兎(うさぎ)を意味していたように、漢字の「宙(そら)」と「兎」から名づけられた。全長58センチ、重さ4キロ。打ち上げコストを抑えるため、航空機に使われる高強度で軽い炭素繊維強化プラスチックを車体に多用して軽量化した。

 大気に守られていない月面の温度は昼に100度、夜にマイナス150度と寒暖差が激しい。昼の青空はなく、黒い空に太陽が光っているだけだ。このため、車輪には寒暖差に強い特殊樹脂を用い、夜の鳥取砂丘を照明で照らして遠隔操縦の訓練をしてきた。

 開発やプロジェクトの推進にはispaceの袴田武史代表(37)ら約100人が関わった。「『夢みたい』を現実にできる。仲間を集めて、知恵を出せば宇宙は手の届く存在になる」と袴田さん。

 探査車は月面まで、インドチームの着陸船に相乗りする。12月28日にロケットを打ち上げ、約38万キロ離れた月面に来年1月末に着陸する予定だ。今年5月1日まで、打ち上げ資金の一部をA―portで集めている。クラウドファンディングの利用は、活動を広く知ってもらう狙いもある。

 《目標額》 3千万円

 《特典例》 1万円で探査車に名前5文字刻印

 (井上未雪)

 ■5チーム参加、優勝賞金22億円

 月面探査レースには、米国、イスラエルなどから計5チームが参加している=表参照。このうちシナジームーンは米、マレーシア、ブラジルなどの国際混成チームとなっている。賞金は優勝2千万ドル(22億円)、準優勝が500万ドル(5.5億円)だ。

 主催のXプライズ財団は非営利組織で、競争を通じて人類のための画期的な進歩をもたらす目的で1995年に設立された。これまで民間による有人宇宙飛行や超低燃費自動車の開発などのコンテストを実施してきた。ノーベル賞のように過去にさかのぼって業績を評価するのではなく、事前に未来の目標を設定して達成をたたえるのが特徴だ。

 レース開催が発表された2007年以降、30以上のチームが参加意欲を表明し、16チームが昨年まで公式に準備をしてきたが、撤退や統合で今年1月、5チームに絞られた。

 レース完走には、打ち上げ費用に加え、着陸技術や滑りやすいパウダー状の月の砂の上を遠隔操作で走る技術、電子機器に影響する宇宙放射線に耐える技術など課題が多い。財団は技術開発を支援するため、実験結果を評価する「中間賞」も与えてきた。レースは、将来的に月の資源開発を低コストで実現する起爆剤としても期待されている。

 ■月面探査レース参加5チーム(主催者承認順)

 ◇チーム名(国)

 概要

    *

 ◇スペースIL(イスラエル)

 15年10月に主催者が承認。「サンズ」ブランドで知られる米カジノ王などが資金提供。着陸船を兼ねる、食器洗い機ほどの小さな探査機が跳んで移動

 ◇ムーンエクスプレス(米国)

 月の資源開発を目指し、レースを含めて20年までに3回打ち上げ予定。着陸と映像の両技術で計125万ドルの中間賞を獲得

 ◇シナジームーン(多国籍)

 出場を目指した複数のチームが一体化した混成チーム。6大陸からベンチャー企業や研究者らが集まっている

 ◇チームインダス(インド)

 インド宇宙研究機関のロケットで12月に打ち上げ。着陸技術で100万ドルの中間賞を獲得

 ◇HAKUTO(日本)

 「ispace」や東北大学の研究室に大手企業の支援が加わった。今年1月には、探査車の完成度が評価され、走行技術で中間賞50万ドルを獲得

 

 ■里山守れ、元競走馬で木材運搬

 長野県松本市郊外の里山に昨年夏、重いそりを引く「ばんえい競馬」(北海道帯広市)の引退馬がやってきた。馬の名はヤマト。この集落に本社のある柳沢林業の社長、原薫さん(43)が、伐採した木材を馬で運び出す試みを始め、ヤマトを中心に人の輪が広がっている。

 3月下旬の週末。森の入り口近くの少し開けた草地で、約20人がヤマトを囲んでいた。「ヤマトに乗りたいー」「かわいい」。子どもも大人も、くらをつけずにヤマトにまたがる。近くには手作りのピザ窯が設けられ、焼きたてのピザが振る舞われた。

 もとは畑や牧場だった荒れ地を、原さんと近所の仲間がこの1年で人が集まる場に変えた。ピザの材料を持ってきたのは地元のフランス人男性。高校生もいれば、馬を調教する女性やピザ窯を雨から守る小屋を作った男性もいる。「ヤマトがいろいろな人をひきつけてくれる」と原さん。

 馬に木を運ばせる馬搬(ばはん)は、林業の伝統的な搬出方法だった。経済効率の良い重機による大規模伐採が主流になり、この手法が残るのは全国で北海道や岩手などに限られる。それでも、小回りが利き、伐採すべき木だけを切り出せるため、間伐に適しているという利点がある。重機の通り道を整備する必要もなく、森を丁寧に扱えることから山の所有者からも需要がある。

 原さんはレースを引退したヤマトを引き取り、この半年、訓練を続けている。体重は約1トン。力強い脚とひづめで山道を蹴り歩き、軽々と数メートルのアカシアやナラなどを運んでくれる。専用の馬具をつけて傾斜地などにも慣れさせ、徐々に現場で活躍させようとしている。

 趣旨に賛同し、馬主らは購入・調教費用の支払いを待ってくれているという。A―portでそうした資金を募っている。「ヤマトは里山も豊かにしてくれるはず」と原さん。馬とふれあいたい人が立ち寄り、山の木々は暮らしにいかされる。里山で人と自然との営みの循環をつくりたいのだという。

 《目標額》 500万円

 《特典例》 1万円でヤマトの馬搬イベントに招待

 (井上未雪)

 

 ■子宮頸がん体験者が無料検診車で啓発

 子宮頸(けい)がんの検診を普及させるため、無料検診車を各地に派遣して啓発セミナーをしようと、一般社団法人「シンクパール」代表理事の難波美智代さん(43)が資金を募っている。

 発症年齢のピークが30代と若いのが特徴である子宮頸がんの検診率は、日本は先進国の中で最低レベルだという。

 難波さんは35歳で子宮頸がんが見つかり、子宮を全摘。転移はなかった。自覚症状はなく、たまたま受けた検診でわかった。「下半身のがんはきちんと向きあうことが避けられてきた」と指摘する。

 活動の一つとして「女性からだ会議」を企業や政府を巻き込んで開催している。「検診啓発をきっかけに、女性が生き生き活動できる社会づくりをしたい」

 《目標額》 210万円

 《特典例》 5千円で、シンクパール個人会員に登録(初年度年会費無料)

 

 ■気仙沼の海の幸、手軽に味わって

 東京・渋谷に育った松尾康弘さん(52)は、被災地の視察で訪れた宮城県気仙沼市の魅力にほれ込み、その海産物を、より手軽に味わえる形で食卓に届ける計画を立ち上げた。

 2014年8月、水産品販売会社「気仙沼波止場(わーふ)」を設立。これまでは加工品を、東京・秋葉原などで販売してきた。

 今回は、友人のベンチャー企業が開発した、特殊フィルムに生のままパックする技術を利用。名産のフカヒレとカキなどを電子レンジで簡単に調理できるようにする。夏までの商品開発を目指す。

 その費用をA―portで集めている。従来品とは違うおいしさだという。松尾さんは「新しい技術を使った気仙沼の海の幸を楽しんで欲しい」と話す。

 《目標額》 200万円

 《特典例》 3万円で、開発する商品2点と既存商品6点など

 

 ■がんとの共生社会、広く支援呼びかけ

 朝日新聞社は、昨年11月、がんとの共生社会づくりを目指す「ネクストリボン」プロジェクトをスタートさせました。早期発見のためのがん検診を当たり前にし、がん患者が活躍できる社会をつくっていくことを目的としています。公式サイトを立ち上げ、今年1月15日にはシンポジウム「がんとの共生社会を目指して~患者が働き続けること、そして企業のダイバーシティーのために」を開催しました。

 その一環として、A―portサイトに、がんとの共生社会づくりに挑むプロジェクトを集めたページを設けました。がん患者が、がん経験者に個別に電話相談できる仕組みを作って社会復帰を支援する企画と、治療で脱毛した患者が気軽に外出できるようにと人毛つきの帽子の試作を目指す企画の2件で始めました。

 4月からは、全国に無料の子宮頸(けい)がん検診車を走らせるための企画が立ち上がりました。起案した一般社団法人シンクパールは、4月9日の「子宮の日」を前にした6日、当社メディアラボとハフィントンポストとの共催でトークイベント「もっと話そう女性のカラダ! 仕事とカラダのいい関係」を開催。検診の大切さなどをテーマに、産婦人科医の宋美玄(ソンミヒョン)さん、女性向け人材コンサル会社社長で乳がん体験のある川崎貴子さんらが語り合いました。

 がんとの共生社会づくりに向けて、SNS発信やイベントと組み合わせ、A―portでも支援を募る企画を広く集めていきます。

 クラウドファンディングは、社会的意義のあるキャンペーンに活用することで、取り組む意義をより深く訴える効果もあります。新たなテーマでの活用もお待ちしています。

 (中西知子)

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 詳しくはサイト(https://a-port.asahi.com別ウインドウで開きます)で。

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