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 新年度が始まり、自分史づくりを始めたいと思っている方も少なくないでしょう。人生を形にする自分史には様々なやり方があります。朝日自分史には本だけでなく、動画をつくるサービスもあります。表情や声をそのまま残せて、家族や仲間で観賞することができます。動画に人生を込める人たちの話を聞きました。

 ■菓子職人65年の歩み、語り熱く 原光雄・清子さん夫妻「同窓会で上映、楽しみ」

 桜の花が見頃を迎えた今月上旬。東京・目白の老人ホーム「チャームプレミア目白お留山」で、入居者の原光雄さん(84)、清子さん(80)夫妻が自分史動画の撮影に臨んだ。

 光雄さんは、戦後の日本の洋菓子職人を代表する一人で、一昨年春の叙勲では旭日小綬章を受章。東京・調布で営む店で今年3月まで指揮を執り続けたが、足を悪くして店を閉め、ホームに入った。自分史動画の作製を申し込んだのは「65年間に及んだ菓子職人としての人生を形に残したい」と考えたからだ。

 撮影場所はホームの食堂。記者のインタビューに答える形で、人生を振り返る原さん夫妻の様子を3台のカメラで録画した。

 終戦からほどなくして中学校を卒業し、弟子入りした先は和菓子店。洋菓子の世界に転じたのは30代になってからだった。40代で自分の店を出し、当時まだ珍しかったレアチーズケーキを看板商品に育てた。周囲に推されて就いた日本洋菓子協会連合会の会長時代には、菓子職人の世界大会で審査員に招かれた――。

 時間を追うごとに記者との掛け合いも熱を帯び、2人の口調も滑らかになった。とりわけ盛り上がったのは、旭日小綬章をめぐるエピソードだ。

 「授章式と翌年の園遊会。偶然に2度とも天皇陛下に声を掛けていただいたんです」。光雄さんがそんな秘話を明かすと、清子さんがオチをつけた。「それほど強運ならばと、宝くじを買わせたんです。外れましたけどね」。2人は顔を見合わせて笑った。

 インタビューは約2時間で終了。カメラマンはさらに、弟子とフランスを訪れた際の写真や叙勲の賞状といった思い出の品々を撮影した。編集工程ではそれらの映像の中に、2人の人生に沿った朝日新聞の記事なども盛り込み、約30分のDVDに仕上げる。

 光雄さんは「記者にインタビューされると、色々と思い出すものですね。同窓会で上映するのが楽しみです」と話していた。

 ホームの運営会社「チャーム・ケア・コーポレーション」では、新規に開業した施設に一定期間内に入居した人を対象に、自分史動画をプレゼントしている。

 下村隆彦社長は「入居者の方々はそれぞれに、戦前戦後の日本を歩んだドラマがある。謙遜せずに自分史を語り、動画に残してほしい」と話す。(本田靖明)

 ■同じ道を進んだ一人娘へ 画家・築地進さん

 どんな自分史動画を作り、誰に見せるか。内容も、込める思いも、人それぞれだ。

 神奈川県三浦市の画家、築地進さん(88)が昨年、自分史動画(http://bit.ly/2oWfERX別ウインドウで開きます)を作ったのは、一人娘の印南(いなみ)さん(57)に残すためだ。

 築地さんは20代半ばで画家を志し、30代でフランスにも留学。自宅の絵画教室で教えるかたわら、個展も50回以上、開いてきた。90歳を前にして「風景画に目覚めた」と話すなど、生涯画家を自任する。

 そんな父を見て育った印南さんも同じ道を歩み、化粧品の容器などを描くグラフィックデザイナーになった。父の作品が数多く登場する動画を見て、こう語った。「よく笑っていました。作品たちを映像で残せてうれしかったんでしょう。動画だと表情や声だけでなく、気持ちも伝わってきますね」

 築地さんは「娘とは絵の描き方も、酒の飲み方も教えた仲。離れて暮らしていても、こっちを見てくれているでしょう」と話す。

 ■「私たちの人生の応援歌に」 NPO「学びのサロン」・横尾さん夫妻

 東京都府中市の横尾正和さん(65)、美知子さん(68)夫妻も昨年、自分史動画を申し込んだが、あえて記者のインタビューは受けずに、自ら設立したNPO法人「学びのサロン」の活動の映像集(http://bit.ly/2obyaBC別ウインドウで開きます)を作った。

 2人は多彩な趣味の持ち主だ。正和さんは杖道(じょうどう)や弓道の有段者で、インド発祥の「笑いヨガ」のリーダー資格も持つ。美知子さんの特技は書道で、短歌や俳句の受賞歴もある。

 そんな趣味を地域の人たちと一緒に楽しみ、地域を元気にしたいとの思いから、約9年前に多目的フロアを備えた家を新築。学びのサロンを始めた。活動に参加した地域住民は、のべ千人を超えるという。

 「この動画は、私たちの人生の応援歌です」と正和さん。やりたかったことをかなえた2人の人生は「今がピーク」(美知子さん)。その姿をありのまま残し、時には一緒に見返して余生をいきいきと過ごす、よすがにしたいと話す。(本田靖明)

 ■輝いた時の映像「宝物」 映像ジャーナリスト・熊谷博子さん(66)

 福岡県の三池炭鉱の歴史を約100人のインタビュー映像で記録しました。「こえの博物館」として大牟田市石炭産業科学館が保存していますし、ドキュメンタリー映画「三池 終わらない炭鉱(やま)の物語」にもなっています。肉声を収録しておかないと、過酷な労働の中で生きてきた人たちが忘れられると思ったからです。形に残しておけば、後世も誰かが発見してくれる。

 駆け出し時代、水俣病の記録映画で知られる土本典昭さんや大津幸四郎さんと一緒に仕事をし、「撮るということはカメラで人を抱きしめることだ」と教えられました。

 筑豊炭田のおんな坑夫として働いた、104歳の方をインタビューしました。名もなき人たちがこの国を支えてきたのだとつくづく思いました。人生を自分で書き残せる人もいますが、人に尋ねられて思い出し、初めて語る人も少なくない。つらい体験でも聞いてほしいという気持ちがあります。

 映像は活字と比べ、情報量が多いし、大勢で共有しやすく、様々な反応を起こします。上映会では三池炭鉱の映画を「宝物ばい」とおっしゃった地元の方がいたり、104歳のおばあちゃんに「すごいね」という声があがり、自分も坑夫だったと90歳の女性が名乗り出たこともありました。

 自分史の動画も、自分を再発見する手立てです。家族や仲間と見ることで、自分の輝いていた時を確かめて喜んだり、がんばったねと励まされたり。人生に前向きになるきっかけになればよいですね。(聞き手・由衛辰寿)

 ■自分史動画、キャンペーン中 7月末まで 30万円→14万8千円に

 「朝日 自分史動画」は記者がお客様の人生をインタビューし、その様子を撮影してDVDにまとめるサービスです。特別キャンペーンとして7月末までにお申し込みいただくと、通常30万円のところを、14万8千円(いずれも税抜き)でご提供いたします。

 インタビューと撮影は原則1回、2~3時間。追加する場合は有料で承ります。思い出の写真や品物を映像で残したり、家族や知り合いに感謝の気持ちを伝えたりすることもできます。DVDの再生時間は約30分。標準規格盤とブルーレイ盤の2枚組みを1セットでお渡しします。

 ほかに、記者がお客様をインタビューして本にまとめる記者取材コースと、お客様の原稿を編集者が二人三脚で本に仕上げる原稿持込コースがあります。いずれも有料の私家版です。どの本も全ページカラーが特徴です。

 動画も本も首都圏、近畿圏中心のサービスですが、他地域にお住まいの方でも承っています。定期的に無料相談会を開いています。

 ■お客様の本、ご紹介

 三宮昭二さん(87)の「つっかかり人生も楽し」。順風満帆の社会人生活の滑り出しの後に苦難が待ち構えていたが、多くの人に支えられ、幸せをつかんだ人生を本にまとめた。

    ◇

 三澤俊彦さん(71)の「三保造船所と共に半世紀」。浮き沈みの激しい造船業界で、荒波を乗り越えてきた造船技術者が人生を本にした。思い出に残る建造船や孫の写真も満載。

 ◆朝日自分史

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