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 ■性の常識、「炎上」を逆手に問う

 世間の「当たり前」を疑い、議論のための作品を制作してきたスプツニ子!さん。まず、男性が生理を疑似体験できる作品を紹介し「女性が生理であることをオープンに言える文化ができない限り、本当の意味で女性が活躍するのは難しい」と問題提起した。

 続いて紹介したのは、国境を越えた代理出産について考える作品。インドの代理母のおなかで育つ子どもの心音や胎動を、米国の母がソファで感じられるものだ。「自分で産まないと我が子ではないのか」を問うたという。

 同性カップルの遺伝子データを使った未来のデザイナーベビーをイメージした「家族アルバム」では、会場からも賛否両論の意見が出て活発な議論になった。

 自らの作品がネットで何度も炎上した経験を通じて「今は何か見つけたり、気づいたりした時に(ネットで)すぐに世界に発信できるラッキーな時代」と指摘。自分の提示した作品や問題で「世界の誰かの考えや、そこから生まれる世界も変わっていけばいい」と語った。

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 <スプツニ子!氏> 現代アーティスト 1985年生まれ。英国王立芸術学院修了。在学中から映像作品を制作する。2013年からマサチューセッツ工科大助教。

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