(2030 SDGsで変える)途上国の自立、リーダーの資質…学生も問う 朝日地球会議2017

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 モハメッドさんの希望で、東京都内の8校の女子生徒約300人も対談を聞いた。対談後には、高校生と大学院生の4人が英語でモハメッドさんに質問した。

 桜蔭高校2年の小田切文(あや)さんは「どうすれば途上国は経済的に自立できるか」と尋ねた。モハメッドさんは、海外からの直接投資の必要性を説いたうえで、「ガバナンスが弱く、プロジェクトを推進する能力も不足している国が多い」と指摘。教育制度を発達させ、人材育成の仕組みを作ることが重要と訴えた。

 豊島岡女子学園高校3年の小柳菜生子(なおこ)さんは、SDGsを達成するために必要なリーダーの資質について質問した。「まずは誠実さと、自分の信念に従って行動すること。それをやり通すには大変な勇気が必要です」とモハメッドさん。そして「誰も置き去りにしないこと」と付け加えた。モハメッドさんからは「あなたがリーダーになったら、何を変えたい?」。小柳さんが「日本を誰もが幸せに暮らせる国にしたい」と答えると、「そういう目標があれば、必ず人のために何かをする場にいるでしょう」と語りかけた。

 国際基督教大院生の秋山肇さんは、「日本で女性の国会議員を増やすためにできること」を聞いた。モハメッドさんは「18歳以上の若い方々は投票所へ出かけ、女性候補に票を投じて」と呼びかけ、「男性とともに女性も意思決定に関われば、男性のみの場合より間違いなく良い結果を生むでしょう」と話した。

 マレーシア出身の慶応大院生、アリザン・マハディさんは国連改革について尋ねた。責任者の一人であるモハメッドさんは「国レベルで恩恵をもたらし、SDGsを後押しするものにしたい」と述べた。(藤田さつき、仲村和代)

 ■対談を聞いて

 <聖心女子学院中2年 松井莉恵子さん> 「誰も置き去りにしない」という言葉が印象的だった。SDGsを水先案内人に、多様性にどう向き合うか、学校生活でも考えたい。

 <吉祥女子高2年 松下来未さん> 先進国の私たちの不自由ない生活は、誰かの負担の上に成り立っている。「この場に来ていない人たちにこそ聞いてほしい」という言葉に、情報発信を通じて少しでも貢献したいと思った。

 <普連土学園高1年 土田有華さん> 「自分にできないことではなく、できることを考えながら会場を後にして」という言葉に、私たち一人一人の人生を変えることができると感じた。

 <桜蔭中3年 長田桜子さん> 未来の子どもたちへの投資が必要だという話が心に残った。将来の夢は小児科医。「未来を担う人」の命をつなぐ重要な仕事なんだと実感した。

 <田園調布雙葉高1年 松原未来さん> 女性が最前線に立つべきだ、という言葉が印象に残った。女性だからといってあきらめず、自分で現状を変えられるよう努めたい。

連載2030 SDGsで変える

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