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 年が明け、角界では一門内の連合稽古や新年会が盛んに行われている。そもそも、一門とは何なのか。初場所後に予定される2年に1度の理事候補選でも、重要な鍵になる。

 現在は出羽海、高砂、二所ノ関、時津風、伊勢ケ浜、貴乃花と6系統ある一門。弟子が師匠から独立して新しく部屋を興すなどしてつながってきた部屋の集合体で、政界で言う派閥にあたる。日本相撲協会の定款などでは明文化されてはいない。

 ■昔は生活の柱

 昔は巡業を一門別で行い、そのもうけで生活が支えられていた。さらに原則、本場所で同門の力士同士は戦わない決まりがあった。それが1957年に力士や親方の月給制が導入され、巡業も協会主導に。65年に本場所の対戦が部屋別総当たり制になり、一門の重要性は薄れていった、といわれる。

 協会内で強い発言権を持つ理事になるにも、この一門が大事になる。

 相撲協会の理事のうち10人は力士出身の親方が務めることが慣例で、この10人については2年に1回行われる年寄会による理事候補選に立候補する必要がある。その候補者は各一門内で事前に調整して決められるのが通例になっているのだ。一門の結束の固さが票の動向につながり、無投票となることが多かった。

 ■理事選に変化

 大きく変わったのは、公益財団法人に移行前の2010年の理事選(現在の理事候補選)だ。二所ノ関一門の貴乃花親方が候補者の調整に応じず、一門を離脱して立候補。貴乃花親方を支持する6親方も二所一門を事実上破門される事態となった。以降は4期連続で選挙戦となっている。

 14年に公益財団法人に移行してからは、当選者が理事になるには3月末に開かれる予定の評議員会で承認される必要がある。(鈴木健輔)

 <訂正して、おわびします>

 ▼13日付スポーツ面「一門ってどんなもの?」の記事で、大相撲の本場所の対戦が部屋別総当たり制になったのが「1961年」とあるのは、「1965年」の誤りでした。

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