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 米国出身のタレント、パトリック・ハーラン氏(47)が1日、参院予算委員会を傍聴した。来日25年。情報番組でコメンテーターも務める。日本の国会審議をどう見たのか。

 この日最初の質問者は、共産党の辰巳孝太郎氏。学校法人「森友学園」への国有地売却問題を追及した。財務省理財局長が答弁に立つと、野党議員から一斉にヤジが上がった。

 「同じ空間にいると、緊張感も迫力も全然違いますね。ドスのきいた、うなるようなヤジが響き、激しい口調で話す。日本の穏やかな国民性に比べて、国会は情熱的だ」

 辰巳氏は質問で、財務省に国有地の「値引き」交渉をしていた時期に安倍晋三首相の妻昭恵氏が学園の籠池泰典理事長(当時)に電話したかどうか聞いた。首相は「事前通告してください」と不快感を示した。

 「やましいことがないなら、笑顔で『聞いておきますよ』って言えばいいのに。事前通告というのも、根回しを重視する日本らしい」

 質問する議員と答弁する首相らが交互に挙手し、委員長に名前を呼ばれてマイクの前に立つ。発言が終わると、また席に座る。

 「セレモニーのようで日本らしい。アメリカ人だったら我慢できないよ。1人ずつにマイクはないのかって。そうすれば10倍ぐらい議論できるのでは」

 日本維新の会の浅田均氏は、官庁の平均給与の統計の取り方を問題視した。

 「わざわざ予算委員会で取り上げるほど重要な問題とは思えない」

 一方で、自由党の山本太郎氏の質疑では、身を乗り出した。

 「異端児だが、パフォーマンス含めて、山本さんは議論を広げる存在」

 この日はメモを取りながら、3時間近く傍聴した。

 「大学時代に湾岸戦争が起き、政治が命につながっていることを実感した。日本では政治不信とよく言われるが、対立だけではない政治の姿にも注目してほしい。日本でも投票したいなあ」(中崎太郎)

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 パトリック・ハーラン 1970年生まれ。米・コロラド州出身。ハーバード大卒。93年来日。お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンとして活動。日本テレビ系の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」のコメンテーターも務める。

 <訂正して、おわびします>

 ▼2日付総合4面「タレントのパックンが見た国会」の記事で、共産党の辰巳孝太郎氏の名前が1カ所、「辰己氏」とあるのは、「辰巳氏」の誤りでした。

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