[PR]

 ツイッターもインスタグラムも早く始め、インスタの公式アカウントを開いたのは2012年末です。今ではフォロワー数が(国内トップクラスの)495万人に増えました。

 契約する企業の方々から、1年でこれくらいポスト(投稿)してほしいとか、ハッシュタグはこれを載せてとかいろいろ依頼を頂きます。他にもこのような相談を受けますが、自分にとってうそがなく好きなものじゃないと載せません。気軽にやっている部分もあるんですけどね。

 今年3月には米国ニューヨークにあるインスタのオフィスに招かれました。私のインスタの詳細な分析結果を示されて、米国のフォロワー数を増やすためのアドバイスを受けました。ありがたく受け止めますが、自分のペースを大事にしていきます。米国にいると、世界的メイクアップアーティストや写真家から直接インスタにメッセージが来て、仕事の依頼が入ります。SNSはなんて革命的なんだと思いましたね。

 一方で、SNSの怖さも経験しました。以前、他国を批判したと取られかねない写真が、友人のインスタ上にアップされました。当時友人がインスタを始めたばかりで、応援したい気持ちからアップされた全ての写真に「いいね」を押していて、その写真にも「いいね」を押してしまいました。直後に削除したんですが、後にそのことが騒動に。私は英語で説明する動画をアップして、軽率な行為だったと謝罪。父が米国人、母が在日韓国人で日本在住という多様な文化を背景に育ち、相互理解を信じている、とも伝えました。

 すると、今度は日本で「日本人じゃない」と批判され、昨年には出演したCMを紹介する企業のツイートに対して、「なぜ日本人を使わないのか」と批判がありました。私は「人種や性別などへの偏見がなくなってほしい」とツイートしました。

 あの頃は、2週間くらい泣き続けていました。いろんな人に迷惑をかけていて、プレッシャーもあって押しつぶされそうになって。

 「自分らしく、正直に生きるってこんなに大変なんだ。でも嘘(うそ)は嫌だよ。Hate(ヘイト)よりLoveの方が気持ちが良い。そんなに嫌いにならないで」。当時のこのツイートも、投稿すべきかすごく悩みました。

 「希子ちゃんのおかげで自信がついた」「私も頑張ってみます」。たくさんのメッセージをいただいて、励まされました。卑劣なコメントも、削除せず残しています。何が正しいのか、一目瞭然だと思うから。

 3月に、クリスチャン・ディオールの香水・化粧品部門のアジア初のグローバルなアンバサダーに起用されました。SNSの発信も含めて評価されたことが本当にうれしかったし、背中を押された気持ちです。

 SNSも結局使うのは人だから、人を見極める力が一番大事だと思います。バランスよくSNSで情報源を得るのはいいけど、その情報が正しいのか誰が言っているのか、見極めていくことが大事だと思います。

 (聞き手・張守男)

    *

 みずはら・きこ モデル・俳優 1990年、米国生まれ。幼少期から神戸市で過ごす。10代でモデルデビュー。映画「ノルウェイの森」「へルタースケルター」「進撃の巨人」などに出演し、俳優としても活躍している。

    ◇

 SNSとの付き合い方について著名人が語る「じぶん流@SNS」を月2回程度、月曜日に掲載します。

こんなニュースも