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 日本記者クラブは27日、2018年度日本記者クラブ賞を朝日新聞の奥山俊宏編集委員(52)、特別賞を毎日新聞の「点字毎日」に贈ることを決めた。

 奥山編集委員は1989年に入社。大量の資料を集めて分析し、問題提起する調査報道の手法で経済事件や汚職事件、原発事故などを幅広く取材し、記事や書籍の執筆を続けている。

 今回の受賞では、米国立公文書館などで発掘した大量の文書を読み解いた著書「秘密解除 ロッキード事件」(岩波書店)が「米側の視点から事件に新たな光を当て、調査報道の手本を示した。日本で公文書改ざんが問題となっている今、公文書の意義を示したことも大きい」とされた。

 また、タックスヘイブン(租税回避地)の実態に迫った「パナマ文書」「パラダイス文書」など世界中の報道機関との連携取材の実績や、自身の取材手法を様々な場で公開して後進の育成に努めてきたことも評価された。

 奥山編集委員は「米国出張の際に参加したワークショップなどで、ライバルに惜しげ無く取材手法を教え合う米国の記者から学び、実践してきたことが受賞に結びついた。これを糧に、旧来の発想にとらわれず、より広いグラウンドで、愚直に取材・報道に取り組んでいきたい」と話す。

 特別賞の「点字毎日」は視覚障害者のために1世紀近く発行し続けている点字新聞。社会的弱者への長年の貢献が評価された。

 授賞式は5月23日の総会に合わせて開かれる。

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