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 ユーチューバーになったきっかけは、富山の高校で3年間付き合っていた彼女と大学進学を機に別れたことでした。彼女が進学する大学の近くに行きたかったけど、センター試験の点数が想定より低く、離れた静岡の大学へ進学。遠距離恋愛は続かず、すぐ別れてしまいました。それから、変わった人生でもいいかな、と思うようになったんです。

 初めてユーチューブに動画をアップしたのは、大学2年になる直前の2012年2月ごろ。動画は、綿菓子マシンを借りてきて「キン斗雲」をつくる、といった実験系が多いです。高校の英語教師になりたいとも思っていて、英国へ留学。帰国後、留学中に考えていたネタを一つずつ動画にしていったら、チャンネル登録者がどんどん増え、14年夏ごろには40万人くらいになりました。

 大学4年になり、教育実習に行く時期にユーチューブのCMのオファーがきました。ユーチューバーになるのか、教育実習を選ぶのか、人生の岐路でした。僕はかなり悩んだ結果、面白そうな方を取りました。

 今ではツイッターで「なう」とつぶやけないんですよ。「静岡駅なう」と言ったら、たぶんすごく人が来るんですよ。人気より、今は面白い動画をつくることにやりがいを感じます。職人みたいな感じになってきました。

 今も静岡に住んでいて、毎日1本動画を出します。昼前に起きて動画を撮影し、夕方から編集。寝るのは朝方ですね。土日も関係ないです。動画の広告収入などで生活しています。視聴者との距離感が大事だと思っているので、有名人っぽく振る舞いたくないし、一般人離れした価値観を持ちたくないですね。

 スマホは中学まで持たなくていいと思います。ゲームや動画で満足して、遊び方がわからなくなりそう。僕はめっちゃ外で遊びました。ガラケーを持ったのは高校で、スマホは大学に入ってから。それくらいでいいと思います。子どもの時に体を動かして、モノをつくったり、足を運んだりする経験が大事です。

 SNSでは、嫌な情報を公開されるリスクもあります。情報を開示した責任は自分にあって、一度出た情報は取り消せないので、出てから後悔しても遅い。未然に防ぐしかないです。その意味で、SNSは危険いっぱいの代物です。危険性を理解した上で使うのが大事です。(聞き手・張守男)

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 はじめしゃちょー ユーチューバー 1993年、富山県生まれ。オールジャンルを動画にするユーチューバー。チャンネル登録者数は、国内トップクラスの630万人超。若年層から圧倒的な支持がある。

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