(じぶん流@SNS)勝間和代さん 少数派がつながれる雑談の場

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 パソコン通信サービスのニフティサーブから始まって約30年間、私は情報発信をしています。今は、フェイスブック5割、ツイッター3割、LINE2割。インスタグラムはほとんどしていません。パソコンでブログを書いて、そのリンクをはる使い方がメインです。

 SNSって、電話や雑談の延長だと思っているんです。特にLINEは、私にとっては電話かメールの代替。一方、ツイッターやフェイスブックなどの「発信系」SNSは、雑談の場、独り言の場です。入力は音声入力ソフトを使っています。

 読み手がいようがいまいが発信しています。発信していれば、情報が集まりやすくなりますから。「腰が痛い」と書いたら「あれが効くよ」と反応がある、とか。

 SNSには、「いいね」などの評価システムがあり、反応が気になるのは分かります。情報の受け手としては、「1・5倍増しの自分」「外向けのリアル」が描かれていると自覚することが大事。私は「みえの衣を着ている」と言っています。

 雑談は人に評価されようと思ってすることではないですよね。だから他人の目を気にし始めた途端、何も言えなくなると思うんです。不必要に炎上させることはないですが、書きたいことは書いた方がいい。

 今は子どもも手軽に発信を始められます。私は、親の目がある所で使わせるのが大事だと思っています。顔や体の画像、住所はアップしないなど、使い方を示す。「みえの衣」も伝えた方がいいですね。

 そういう意味ではマッチと一緒。いきなり子どもにマッチを渡すことはしないでしょう? 「親がいないところで使うな」と言われたと思います。今どきの子はマッチなんて見たことないらしいですけど(笑)。

 5月、女性も好きになることを公表しました。思っていたより10倍近い反応がありました。SNSの効用の一つは、少数派がつながれること。性的マイノリティーと言われる社会的弱者が声をあげられるようになったのは、SNSの隆盛と大きな関わりがあるのは確実です。

 一方で、SNSが「こうあるべきだ」という規範を促進している面もあります。自分の持つ規範から外れる人をたたいてすっきり、みたいな。残念な側面です。自分は悪意を発信しない、悪意を受け取らない。子どもたちにも伝えたいことです。(聞き手・山下知子)

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 かつま・かずよ 経済評論家 1968年生まれ。米コンサルタント会社などを経て、2007年に独立。提唱する時間管理術などは支持を集め、「カツマー」ブームを巻き起こす。