[PR]

 記録的な猛暑が続き、熱中症とみられる被害が全国であいつぐ。夏休みに入り、中学生・高校生のスポーツ大会や部活動が最も盛んになる時期だ。きめ細かな準備と適切な判断で、不測の事故を防ぎたい。

 中学では各都道府県の総合体育大会が真っ盛りだ。この先、来月上旬のブロック大会、そして下旬の全国大会へと続く。

 日本中学校体育連盟は今週初め、競技規則などにこだわらず、選手や審判に適切に水分を補給させること、会場の換気や散水を行うことなどを、各地の連盟事務局に呼びかけた。現場の選手や教員にもしっかり届くよう、情報発信にいっそうの工夫を凝らす必要がある。

 きのうから、三重県を中心とする東海地域で全国高校総体(インターハイ)が始まった。競技の多くは今月末から来月上旬にかけて行われる。

 気象予報でも最大の警戒が求められる時期だ。霧が噴き出るミストシャワーの装置を設けるほか、気温、湿度、日射などから算出する「暑さ指数(WBGT)」の計測器を大半の競技会場と練習会場に設置。観客にも注意を呼びかけるという。

 日本高校野球連盟と朝日新聞社が主催する夏の高校野球は、29日までに代表校が出そろう予定だ。滋賀大会は途中で日程を変更して、3回戦のうち午後に組んでいた試合を午前に振り向けた。京都大会では、午後の最も暑い時間帯にあたる第3試合の開始を夕方にずらし、第4試合はナイターで対応した。

 また、来月5日から阪神甲子園球場で始まる全国大会に向けて、大会本部などの判断で、試合中に給水・休憩の時間をとることができるようにする――などの対策を決めた。

 試合だけでなく、練習時にも気を配りたい。折しも部活動のあり方を見直そうという動きが全国で進む。これまでは主に、勉学とスポーツとの両立や教員の負担軽減の観点から、時間の短縮が議論されてきたが、練習の効率をあげることは事故の防止につながる。猛暑対策としても取り組みを加速してほしい。試合、練習とも、競技の特性や当日の気象などを踏まえた柔軟な対応が求められる。

 20年東京五輪・パラリンピックでも、暑さ対策は最大の課題だ。選手はもちろん、運営を手助けするボランティア、国内外から訪れる観客への手当てに抜かりがあってはならない。

 猛暑にどう備えるかで、大会の成否が決まる。そんな認識と覚悟をもって準備を進めてもらいたい。

こんなニュースも